軽い着心地と穏やかさ!blue tailoring roomでのオーダースーツ攻略


(出典:http://www.blue-tailoringroom.com/)

公式Facebookページや公式LINEアカウントが削除されており、ホームページもコンテンツが削除されていますので、blue tailoring roomは残念ながら閉店したようです。近いうちにジャケットを仕立てて頂きたいお店だっただけに残念ですが・・・約5年間、お疲れさまでした!

スーツについて詳しく知らなくても、誰でも気付ける要素の一つである「軽さ」。

blue tailoring roomのジャケットは、着た瞬間に「え!?」となる軽さで、試着で違いを実感できます!

今回はそんなblue tailoring roomでオーダーできるスーツについてご紹介したいと思います。

目次

スーツのオーダーの分類は「イージーオーダー」

blue tailoring roomにおけるスーツのオーダーはイージーオーダーに分類されます。

用意されたゲージモデルを着てサイズを調整する為、出来上がりイメージはつきやすいでしょう。

フルオーダーほど自分の身体に合わせることはできませんが、型紙がある中から必要に応じて体型補正をかける為、本来のシルエットを崩さずに身体に合わせることができるという強みもあります!

もちろんフルオーダーでも一流のテーラーであれば、弱みを見事に隠すキレイなシルエットを崩さないように、型紙を起こしてくれるとは思いますが、価格がグッと高くなるのも事実。

予算や体型も含め、実際どのオーダーが良いかは検討が必要です。

・・・とイージーオーダーやらフルオーダーやら言いましたが、オーダーの種類や違いって分かりづらいですよね。

そんなわけで、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!にまとめました。

オーダーの種類別にどんなテーラーがあるのかも紹介している為、是非ご覧ください!

ハウスモデルと仕様


(出典:http://www.blue-tailoringroom.com/569618008)
blue tailoring roomのハウスモデルは、イタリアンクラシコの1種類のみです。

このモデルと仕立てが好きかで判断できますし、個人的には、あまりハウスモデルが多くないところの方が好きです。

工場は2つほど契約しているようで、オーダー内容でどちらの工場を使用するかが変わるとのこと。

工場について見てすぐ分かる特徴でいうと、一方は一枚襟で仕立てられており、他方は二枚襟で仕立てられています。

Mezzoforte Loungeでもよくご紹介している通り、一般的には一枚襟の方が首への吸いつきが良くなるのですが、blue tailoring roomの契約している工場では二枚襟の工場の方が首への吸いつきは良いようです。

と、いうのも一枚襟で仕立てる場合、アイロンでじっくり人の首の形に合うように曲げる工程が必要になり、この注力度合いが着心地を左右するからです。

逆に二枚襟の場合、簡単に立体感が出るため、人手のアイロンワークをカットもできますが、ここをカットせずに二枚襟で仕立てていれば、一枚襟を上回ることもあるということですね。

これだけだと後者の工場の方が良く聞こえてしまいますが、一枚襟で仕立てている契約工場の方が幅広い注文に応えてくれるそうです。

オーダー内容に応じて自動で使い分けられており、どちらの工場を選んでも価格は同じですが、要望があれば、どちらか指定することもできるそうです。

逆に、どちらの工場でも共通の特徴としては、芯地に毛芯が使われている事です。

ただし標準では総毛芯ではないようで、良い生地を使用する場合には、総毛芯やその他のオプションを含めたフルオプション(+¥20,000)で仕立てることをオススメしているとのこと。

+¥20,000となると少し高いように感じますが、総毛芯にしてもblue tailoring roomのジャケットは驚くほどに軽く、着心地も良いです。

そのことを考えると、フルオプションは悪い選択ではないのではないかと思います。

選べる生地と価格


(出典:http://www.blue-tailoringroom.com/569618008)
blue tailoring roomでは、生地によって仕上がりの価格の大枠が決まります。

オーダーできる生地の一部をご紹介しますね。

  • CANONICO ¥83,000
  • WAIN SHIELL ¥130,000
  • Ermenegildo Zegna Electa ¥140,000
  • Fintex of London ¥180,000
  • HOLLAND&SHERRY ¥180,000
  • Ermenegildo Zegna Trofeo ¥190,000

もちろん、これ以外のブランド生地も取り扱いがありますので、生地選びに心配はないでしょう。

最安値でいうと¥55,000の国産生地もあるようです。

blue tailoring roomのカスタマイズ概要

カスタマイズ概要についてです。

袖ボタンは並びつけ、重ねつけだけでなく、本切羽もオプション料金+¥3,000で対応頂けます。(初回は水牛ボタン、キュプラ裏地付きで無料!)

ポケットは、ノーマル、スラント、パッチポケットは勿論、チェンジポケットもオプション料金無しで対応頂けます。

ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことができます。

裏地は総裏も背抜きも選ぶことができます。

裏地の素材自体はポリエステルが標準で、キュプラにする場合には+¥2,500になるとのこと。(初回は水牛ボタン、本切羽付きで無料!)

ちなみにイタリア仕様ということで、袖をマニカカミーチャにしたい場合も無料で対応頂けるようです。

スリーピースにする場合には、生地の価格に依らず、¥15,000でベストを作ることができます。

納期は4〜6週間とのことです。

人当たりがよく、とても気持ちいい対応


(出典:http://www.blue-tailoringroom.com/569618008)
スーツの仕立てはもちろん重要ですが、個人的にテーラーを見る際には、もう一つ重要なポイントがあります。

それは、お店の方の人間性です。

お客とテーラーという関係では、当然そのすべては見えませんが、嫌な人はちょっと話すだけでも嫌なものです。

最近Sato Tailor 四谷店で嫌な思いをして、改めてその重要性を感じています。

私を含め多くの人にとって、スーツの購入は大きな決断です。決して安い買い物ではありません。

そんな大きな決断で払うお金を嫌な人間に流すのは、ちょっと避けたいですよね。

東京には多くのテーラーがありますし、よっぽどハウススタイルが好みでない限り代替可能なので、嫌な人間に当たったらさっさとテーラーを変えるのも手です。

さて、そんな中、今回ご紹介しているblue tailoring roomは恐らく代表の山田氏1人で運営されていますが、人当たりが良く気持ちよく相談できるでしょう。

相手を信頼し、こちらの思いを伝える。

フルオーダーでなくとも、このbespoke的なやりとりは、より良いスーツを仕上げるために重要です。

立地は神田の少々分かりにくい場所

blue tailoring roomは少々分かりにくい場所にあります。


所在地:〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町5 日本橋ミツヤビル4-5-3-4F

ここまでblue tailoring roomについてご紹介してきましたが、ちゃんと他テーラー等と比較できるよう、情報を提供するのがMezzoforte Loungeの価値です。

体型の悩みをバッチリ補正!東京のイージーオーダースーツ店まとめに整理したので、しっかり比較検討してみてください!

オーダーに向けた事前準備

こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!

そもそも論理的に一流のスーツスタイルとは・・・
え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし

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あなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとは

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なぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイント

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素材・柄からイギリス・イタリア生地まで!スーツ生地の特徴と違い

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うんちく不要!販売員の知識を「運用」したスーツ購入法とは?

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意外と知らない?スーツを着る上での基本

blue tailoring roomは少々わかりづらい場所にありますが、初めてのオーダーの方でも気持ちよくオーダーできると思いますので、ぜひ!