(出典:https://www.keionet.com/ info/shinjuku/)
小田急と並び新宿西口側に店舗を構える京王百貨店。
一時シニア層の獲得に舵を切ったこともあり、百貨店自体の雰囲気も年配向けな印象を受けます。
セールの際の広告モデルという観点でも、新宿伊勢丹や大丸等が若い男性モデルやちょいワルなオジサマモデル、イケメン外国人モデルを起用しているのに対し、京王百貨店は会社にいそうな親しみやすい中年男性モデルを起用する等、落ち着いた印象があります。
今回はそんな京王百貨店 新宿本店で購入できるスーツ・シャツをご紹介したいと思います。
目次
京王百貨店 新宿本店で購入できるスーツ
京王百貨店 新宿本店では、各ブランドのテナントで既製品/オーダー共に用意があるだけでなく、オーダーのエリアも別途用意されています。
そこで本記事では、大きく以下の4つ分けて、もう少し詳しくご紹介します。
オーダーの種類とそれぞれの違いについては、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!をご覧ください!
各ブランドの既製品/パターンオーダー
京王百貨店 新宿本店では、主要な百貨店あるあるブランドを取り扱っています。
ちなみに、オーダーにせよ、既製品にせよ、スーツを選ぶ上で必要なのはお金じゃなくてセンスでもなくて論理です。
え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなしで、その論理を紹介していますので、感性と流行に任せて残念スーツを購入しない様、ご注意ください!
また、より具体的に、残念スーツを避けるにはどのようなサイズが良いかをあなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとはでご紹介していますので、こちらも併せてご覧頂けば心配はないでしょう。
ダックス
(出典:https://daks-japan.com/news/3567/)
ブランド概要
2019年に創立125周年を迎えた英国王室御用達のブランド。ブランドの名に恥じない高級生地を使った高価なスーツを提供しています。
価格目安
既製品:¥140,000〜190,000
パターンオーダー:¥150,000〜200,000
主なハウスモデル
1種類
オーダー時の納期目安
3週間〜
詳細
創立125年!英国王室御用達DAKS(ダックス)のスーツ攻略
アクアスキュータム
(出典:https://aquascutum.jp/)
ブランド概要
トレンチコートの始祖と言われるイギリスの名門ブランド。テーラー起源のため、高品質なブリティッシュシルエットのスーツが購入できます。
価格目安
既製品:¥130,000〜240,000
パターンオーダー:¥140,000〜500,000
主なハウスモデル
2種類(スローニー/バッキンガム)
オーダー時の納期目安
4週間(既製ベース)/6週間(バンチブックベース)
詳細
トレンチコートの元祖!元王室御用達アクアスキュータムのスーツ攻略
ブルックスブラザーズ
(出典: http://www.brooksbrothers.co.jp/200th/ )
ブランド概要
伝統的なアメリカントラッドのBOXシルエットを守るアメリカを代表するブランドの一つ。体格の良い方でないと胸囲が足りないことも多く、いわゆるBOXシルエットではないモデルしか着れなくなってしまいます。
価格目安
既製品:¥89,000〜160,000
パターンオーダー:¥130,000〜200,000
主なハウスモデル
3種類(マディソンフィット/リージェントフィット/ミラノフィット)
オーダー時の納期目安
2週間〜/3週間〜(生地に応じて変動)
詳細
創立200年!歴代大統領も愛したブルックスブラザーズのスーツ攻略
J.プレス
(出典: https://www.jpress.jp/concept/ )
ブランド概要
伝統的なアメリカントラッドのBOXシルエットを守るアメリカを代表するブランドの一つ。比較的体格に恵まれない日本人でも、BOXシルエットのスーツをすっきりと着ることができます。
価格目安
既製品:¥69,000〜92,000
パターンオーダー:¥77,000〜141,000
主なハウスモデル
2種類(クラシック/オーセンティック)
オーダー時の納期目安
4週間
詳細
伝統と熟練に基づく品格あるスタイルを!J.プレスのスーツ攻略
ポールスチュアート
(出典: https://www.paulstuart.jp/ourstory/ )
ブランド概要
アメリカを代表するブランドですが、あからさまなBOXシルエットというわけではなく、ブリティッシュを基調としたシルエットとなっています。
価格目安
既製品:¥130,000〜170,000
パターンオーダー:¥160,000〜250,000
主なハウスモデル
3種類(イーストゲート/ウエストゲート/ヨーク)
オーダー時の納期目安
6週間
詳細
アメリカのサヴィルロウ!?ポールスチュアートのスーツ攻略
ダーバン
(出典:http://www.renown.com/ brand/durban/index.html)
ブランド概要
レナウンが誇る日本を代表するブランドのD’URBAN。どの職種の方でも着れるようなビジネスシーンを想定した商品展開となっています。
価格目安
既製品:¥59,000〜130,000
パターンオーダー:¥150,000〜250,000
主なハウスモデル
4種類(A/B/C/D)
オーダー時の納期目安
3週間(既製ベース)/4週間〜(バンチブックベース)
詳細
自社工場の宮崎ソーイングで担保した品質!ダーバンのスーツ攻略
五大陸
(出典:https://gotairiku1992.jp/kabuki-gotairiku/)
ブランド概要
オンワードが誇る日本を代表するブランドの五大陸。カタい職場も問題なく着ることができるオーソドックスなスーツを展開しています。
価格目安
既製品:¥63,000〜110,000
パターンオーダー:¥145,000〜165,000
主なハウスモデル
1〜2種類?(仕立てランクが2種類あり、それによって型紙が異なるかは不明)
オーダー時の納期目安
3週間〜
詳細
カタい職場も難なくこなす1着を!五大陸(ゴタイリク)のスーツ攻略
マッキントッシュ ロンドン
(出典: http://www.mackintosh-london.com/ )
ブランド概要
英国マッキントッシュとライセンス契約の下、日本の別ラインとして三陽商会が展開するブランド。ブリティッシュスタイルをベースに、45歳以上をターゲットとしています。
価格目安
既製品:¥110,000〜180,000
パターンオーダー:¥120,000〜160,000
主なハウスモデル
2種類(ニューブリッジ/オックスブリッジ)
オーダー時の納期目安
3〜4週間
詳細
変遷と事情がややこしい!笑 マッキントッシュロンドンのスーツ攻略
マッキントッシュ フィロソフィー
(出典: http://www.mackintosh-philosophy.com/men/trotter/ )
ブランド概要
こちらも同じく三陽商会が展開するブランドで、20〜30代をターゲットとしています。ウォッシャブル等のいわゆる機能性を唄ったセットアップがある程度でスーツの取り扱いは少ないです。
価格目安
既製品:¥54,000 (ジャケット¥36,000 / パンツ¥18,000)
(出典:https://www.crestbridge.jp/s/cb/ blacklabel/column/fashion/170630/)
ブランド概要
元々はバーバーリーの日本のセカンドラインとして三陽商会が展開しており、ライセンス契約終了後、再スタートする形で立ち上がったブランドです。全体的に細身のシルエットが多く、20〜30代がターゲットとなっています。
価格目安
既製品:¥78,000〜130,000
パターンオーダー:¥88,000〜140,000
主なハウスモデル
2種類(モダンコンフォート/スリムフィット)
詳細
旧バーバリー!?ブラックレーベル・クレストブリッジのスーツ攻略
この他にもスーツを取り扱うブランドはありますので、是非実際の店舗でチェックしてみてください。
残念ながらブランド選びのコンサルサービスは無し
京王百貨店では、ブランド横断で行う着こなしに関するコンサルティングサービスがありません。
そのため、各ブランドを吟味したい方は、事前に前述の各ブランドを紹介した記事を参照頂くと良いかと思います。
紹介記事以上に知りたい方は実店舗で確認するか、思い切って京王ではなく小田急百貨店でスタイリングコーディネートサービスを使うのも手でしょう。
正直取り扱っているブランドはほとんど同じで、むしろ小田急の方がバリエーションがあります。
いずれにしても「なんだかよく分からないけど、一番近くにあったブランドで買った」みたいなことは残念スーツ化する負けパターンですので、避けましょう。
パターンオーダースーツ
さて、ここからはオーダー専門エリアのご紹介です。
5Fの「スーツ」というエリアでは、先程までの各ブランドとは別にパターンオーダーを受け付けています。
しかし、こちらのパターンオーダー、好みにカスタマイズできる箇所が非常に少なく、基本的には既製品購入とほぼ同じだと考えた方が良いかもしれません。
たとえば、パターンも通常とスリムの2種類、ベントや袖ボタン、ラペルのデザインも置いてある形のままでの購入となるそうです。
生地は国産のものがメインで、価格も¥58,000〜。
隣接するイージーオーダーであれば、体型補正までしてくれるのにカスタマイズできる箇所も多く、価格もお手頃な物がある為、イージーオーダーにする方が良いかもしれませんね。
ちなみに納期は3週間程度とのことでした。
イージーオーダースーツ
5Fの「イージーメイド」というエリアでは、先程までのパターンオーダーよりもさらに細かくオーダーを受けてもらえます。
体型補正まで加えたイージーオーダーとなる為、より自分の身体に合ったスーツを作ることができるでしょう。
若干ややこしいのですが、モデル別でイージーオーダーとスタイルオーダーと呼び方を分けているそうです。
スタイルオーダーは若者向けにスタイリッシュな形にしているモデルで、価格も¥37,8000〜や¥48,600〜となっており、ヘタにパターンオーダーするよりもオトクです。
イージーメイドについては、ブリティッシュ、クラシコ(イタリアン)、インター(アメリカン寄り)の3種類のモデルを用意しており、価格はだいたい¥57,000〜156,000あたりでした。
いずれのモデルを選んだ場合でも、特にカスタマイズ可能な箇所の違いはないそうです。
ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選べます。
袖ボタンは並びつけや重ねつけはだけでなく、+¥2,000で本切羽にすることもできます。
ポケットはノーマルやスラントはもちろん、無料でチェンジポケットもつけることができます。
裏地も総裏、背抜きともに対応頂けるようです。
スリーピースにしたい場合は、一律¥12,000でベストを作ることができます。
ちなみに前述の料金の中にはステッチや台場仕立ても含まれているとのこと。
納期としては3週間程度でした。
フルオーダースーツ
いよいよフルオーダーです。
フルオーダーは前述のイージーオーダーに併設された「オーダーメイド」で対応頂けます。
フルオーダーは定型の型紙を用いるのではなく、全身の採寸によって自分専用のパターンを起こしてもらえる為、最大限自分に合ったスーツを作ることができます。
生地はLANVIN、SCABAL等4種類程度であり、生地のラインナップとしてはイージーオーダーの方が多いようです。
価格帯は35万~57万と非常に高価な取り揃えとなっておりました。
一方で本切羽やチェンジポケットは無料等、アップチャージはそこまでなく、わかりやすい価格帯の印象です。
スリーピースにしたい場合は、+¥50,000でベストを作ることができます。
納期は仮縫い付きで5週間とのことです。
京王百貨店 新宿本店で購入できるワイシャツ
次にワイシャツについてです。
こちらも各ブランドのテナントで既製品が用意されているかと思いますが、本記事では百貨店としての既製品ワイシャツとパターンオーダーシャツ、フルオーダーシャツをご紹介します。
いずれを購入する際にも、ワイシャツは身体に合っていることが重要です。身体に合ったワイシャツを購入する上で考慮すべき点はぶっちゃけスーツより重要?ワイシャツの効果と購入法攻略にまとめていますので、併せてご覧ください!
既製品シャツ
既製品のワイシャツは5Fの「ワイシャツ」というエリアにて、透明なビニール袋の中にワイシャツが折りたたまれて並べられているという、いわゆるな形で売られています。
襟の形と大まかなサイズを決めた後は、販売員に依頼して『お直し』を行いましょう。
これは既製品を買う場合は絶対に忘れてはいけません。
価格については、実際に売られていた既製品の価格をリストアップしましたので、参考程度にどうぞ。(本記事内の価格については2018年4月27日現在のもので、皆さんの購入時における同一価格での購入可能性は保証できません)
- EFFE ¥4,600
- アントヌーチ ¥4,900
- ロイヤルクルー ¥4,900
- ロイヤルクルー ¥5,500
- ロイヤルクルー ¥5,900
- アントヌーチ ¥5,900
- marie claire ¥5,900
- ヴィアジャンテ ¥5,900
- クレージュ ¥6,300
- LORDSON ¥7,300
- LORDSON ¥7,900
- ブリンカーズ ¥7,900
- D’URBAN ¥7,900
- SHIRT FACTORY ¥8,300
- LORDSON ¥8,900
- SHIRT FACTORY ¥8,900
- D’URBAN ¥8,900
- Paul Stuart ¥10,000
- LANVIN ¥13,000
パターンオーダーシャツ
少しこだわりを求めて、パータンオーダーをする場合は、既製品ワイシャツと同じ売場で対応頂けますので、販売員の方にお願いしてみましょう。
京王百貨店 新宿店のパターンオーダーシャツは、他の百貨店と同じく、特に生地ブランドを選ぶのではなく、色や織柄ベースでリストから選ぶ形式です。
価格帯は形態安定加工のもので¥7,900〜9,900、綿100%のもので¥9,900〜13,000でした。
デザインも基本的なものは取り揃えがありました。たとえば襟はレギュラー、ショート、セミワイド、ワイド、カッタウェイ、ラウンド、ボタンダウン、デュエボットーニ、スナップ、ピンホール、タブホック、スタンド、ウイング、ハーフワンピース、オープン等から選ぶことができます。
襟の種類は京王百貨店にあるフルオーダーシャツよりも多いです。
ちなみにオプションになりがちなクレリックは無料で対応頂けるようです。
カフスは、ラウンド、角落ち、スクエア、ダブルカフスから選ぶことができます。
前身頃は、フレンチフロント(裏前立て)、プラケットフロント(表前立て)、フライフロント(比翼仕立て)から選択することができます。
オプション料金になりがちな比翼仕立ても無料で対応頂けるそうです。
後身頃はプリーツ無し、サイド ボックス、サイドダーツあたりから選択することができます。
ポケットは無し、ラウンド、角落ち、ホームベースから選択することができます。
デザインが決まったら、サイズはサンプルのワイシャツを選び、身体に合わせて微修正して頂きましょう。
これで完了です!納期は通常2週間とのことでした。
フルオーダーシャツ
フルオーダーシャツは5Fの「オーダーワイシャツ」というエリアにて、対応頂けます。
生地が本のように棚に並べられており、そこからお好きな生地を選んで作ることができます。
とはいえ、ブランドも色・柄も多岐に渡る為、初めて選ぶ際にはどれにすべきか悩ましいと思います。
生地を触るだけでは分からない、実際に仕立てて腕を通した経験で分かるような差はありますが、それでは再現性がないですよね。
こうなってくると対応してくださる販売員の腕を信じるしかなくなってしまいますが、¥15,000のラインあたりがビジネスで着る上では最も適しているとのことです。
というのも¥10,000程度では単糸が使われている為、肌触りがポリエステル混紡と大きくは変わらなくなります。
一方で¥20,000以上となると120番手の双糸が使われる為、日常使いにはデリケート過ぎてしまいます。
結果、100番手の双糸が用いられる¥15,000のラインがベストとのこと!
また、もし品揃えにあるのであれば、「Master Seed」の綿を使用しているものは着心地が良さに優れている為、オススメです。
Master Seedとは、東洋紡が米国ニューメキシコ州立大学と共同開発し、紡績から加工まで一貫生産している再高品位の綿です。
このMaster Seed使用の場合は
(出典:http://www.stc.toyobo.co.jp/wp2/ kona20170101/)
このようなマークがシャツの生地が入った袋に貼られています。
さらに、素材についてはシーアイランドコットン(海島綿)50%ぐらいだと、肌触りと使い勝手が両立されます。
こちらもシーアイランドコットンが100%になってしまうとデリケートになり過ぎてしまいます。
ちなみに京王百貨店 新宿本店では以下のような生地が取り扱われていました。
- 綿50% ポリエステル50% よりどり2枚 ¥13,000 (¥6500×2枚)
- 綿100% よりどり2枚 ¥15,000(¥7,500×2枚)
- Mila Schön ¥20,000
- LANVINM ¥20,000
- dunhill ¥20,000
- LANVINM ¥30,000
- dunhill ¥30,000
全体的に選べるブランドは呉服系百貨店(三越・伊勢丹・高島屋)と比べると少ない印象です。
生地を選んだ後はデザインを選びますが、意外にもフルオーダーはパターンオーダーより選択肢が少なくなり、オプション料金がかかるものも増えてしまいます。
たとえば、襟についてはレギュラー、ワイド、ロング、ナロー、タブ、ラウンド、オープンカラーからの選択になります。
クレリックについてもフルオーダーではオプションとして+¥1,000かかります。
他にも前身頃についても、フレンチフロント(裏前立て)、プラケットフロント(表前立て)が通常料金内で、フライフロント(比翼仕立て)はオプションとして¥1,000かかります。
その他の箇所はパターンオーダーと特に選択肢に違いはないようです。
ばっちり採寸の上、ご自身の身体に合った一枚を購入しましょう!
納期はだいたい3〜4週間程度のようです。
京王百貨店 新宿店の所在地とアクセス
所在地
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目1−4
アクセス
京王線「新宿駅」京王百貨店口より徒歩1分
都営新宿線、大江戸線「新宿駅」JR新宿駅寄り出口より徒歩1分
JR「新宿駅」中央西口(京王口)より徒歩1分
小田急線「新宿駅」地下西口改札より徒歩1分
正直、同じ新宿西口側の百貨店で比較するのであれば、小田急百貨店の方が基本的にはオススメです。
というのも、京王百貨店 新宿店にあるメンズブランドは大抵、小田急百貨店にもあるんですよね。
その上、小田急では自社企画のセレクトショップで、イタリアのブランドを揃えていたりもするので、スーツを購入するのであれば、小田急の方が選択肢も多くなります。
例外として、フルオーダーをお願いする場合は、小田急では取り扱っていないので、京王に軍配が上がるでしょう。
参考にしてみてください!