(出典:http://www.mackintosh-london.com/)
バーバリーとのライセンス契約終了に伴い三陽商会が新たに注力しているのが、このマッキントッシュロンドン!英国を代表するブランドのマッキントッシュと契約し、日本で展開しているブランドです。
すごくややこしいのですが、英マッキントッシュ自体は八木通商が子会社化しており、青山とGINZA SIXに店を構えています。
派生ブランドとして、三陽商会がマッキントッシュ ロンドンと、マッキントッシュ フィロソフィーの2つを取り扱っています。
今回ご紹介するマッキントッシュ ロンドンは、フィロソフィーと比べると高価格帯の商品が多く、ターゲット層も45歳以上と高めです。
それでは、そんなマッキントッシュ ロンドンのスーツについて、既製品・オーダーともに徹底解剖していきましょう。
目次
2種類のモデル展開
マッキントッシュ ロンドンでは、主に2種類のモデルが用意されており、ブリティッシュをベースにしつつも、細かく見るとシルエットが異なります。
それぞれについて説明しますね。
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ニューブリッジは、「グローバルスタンダードを見据えた正統派ブリティッシュ」という思想の下で設計されています。
イギリスを意識しつつも、イタリアのように曲線を意識した作りで、肩パッドも排除した軽やかな作りになっています。
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一方オックスブリッジは、よりイギリスを強くしたモデルです。
イギリスらしい構築的な作りをしているものの、現代的なニーズも意識し、肩パッドは薄くしています。
話は逸れますが「オックスブリッジ」ってイギリスではオックスフォードとケンブリッジのことを指す言葉で、日本で言う「早慶」みたいな言葉なんですよね。
マッキントッシュが何故この名前にしたのかは分かりませんが、聞こえがとてもスマートなモデルです。
ちなみにスーツのモデルに関して、ブリティッシュやイタリアンってなんだろうという方は、なぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイントでご紹介していますので、是非ご覧ください!
既製品の価格帯と仕様
(出典:http://www.mackintosh-london.com/)
マッキントッシュ ロンドンでは既製品も取り扱っています。使われている生地別の価格は以下の通り。
こちら一部ご紹介しましたが、マッキントッシュ ロンドンのスーツは裏地のところに生地のブランドタグが縫われていない為、基本的には店員に聞かなければどこの生地かは分かりません。
イギリス/イタリア生地という形で記載されており、¥130,000〜150,000程度のスーツが多く並べられています。
ちなみに襟の作りに関しては全て二枚襟でした。
襟の作りは首の吸い付きに直結する為、本来アイロンでじっくり人の首の形に合うように曲げる工程が必要なんです。
しかし、この二枚襟にすることで簡単に立体感が出るため、人手のアイロンワークをカットでき、コストが抑えられるんですね。
その分、首(正確には第7頚椎)への吸い付きは、あまり期待できなくなり、重めの生地を選ぶと重さがのしかかることにご留意ください。
マッキントッシュ ロンドンのオックスブリッジモデルでは、肩パッドを薄くしている為、重さは軽減されていますが、ブリティッシュ系のような構築的なモデルを購入する際には、こういった仕立ての部分は着目してみても良いでしょう。
仕立てが良くないと、イタリアンなモデルと比べて間違いなく着ていて疲れます。
さて、少し厳しめに書きましたが、裏地はどれも吸湿性のあるキュプラ素材のものを使っており、熱がこもることや静電気の発生を防いでくれます。
ボタンも水牛ボタンが標準とのことで、基本的に高級感のあるスーツとなっています。
オーダーの場合の価格帯と仕様
(出典:http://www.mackintosh-london.com/look/men.html)
オーダーの分類はパターンオーダーにあたります。前述のモデルをベースに、採寸結果を基に着丈や袖丈等の縦の調節していきます。
最終的な仕上がり価格の大半は選ぶ生地で決まります。各生地の価格目安は以下の通りです。(掲載は一部です。)
ベストは生地の価格によって異なりますが、基本的に¥25,000〜のようです。
さて、詳細デザインについてです。
ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことできます。
袖ボタンは並びつけか、+¥5,000で本切羽にすることができます。
ポケットについては、ノーマル、スラントから選ぶことができ、チェンジポケットは無料でつけることができます。
裏地については、総裏、背抜きどちらも選択することが可能です。
納期は3〜4週間とのことです。
購入・オーダーに向けた準備
こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!
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え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし
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素材・柄からイギリス・イタリア生地まで!スーツ生地の特徴と違い
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マッキントッシュ ロンドンは主要百貨店で取り扱われておりますので、ご興味のある方は是非試着・検討してみてください!