(出典:https://www.paulstuart.jp/ourstory/)
ブルックス・ブラザーズやJ.プレス、ラルフ・ローレンと並びアメリカを代表するブランドのポールスチュアート。
アメリカのサヴィル・ロウとも呼ばれるPaul Stuart (ポールスチュアート) のスーツには、流行に流されない確固たるスタイルがあります。
今回はそんなポールスチュアートのスーツについて、既製品・オーダーともに徹底解剖します!
目次
2種類のモデル展開
ポールスチュアートには、大きく5種類のハウスモデルがあります。
イーストゲート、ウエストゲートモデルは、コンテンポラリークラシックをテーマに普遍的なシルエットを追求し、ポールスチュアートらしいブリティッシュを基調としたモデルとなっています。
ヨークモデルは、若者向けのモデルで、ラペルも7.5cm幅と、ウエストゲートモデルの8.5cmと比べると狭めになっています。
これら3つのモデルは百貨店で購入することができます。一方、直営店限定(青山と三陽銀座タワー)でしか購入できないモデルもあります。
直営店限定のうちの一つであるエドワードモデルはブリティッシュ寄りの構築的なモデルで、もう一つのアンドリューモデルはクラシコイタリアのスタイルを取り入れた軽やかなモデルです。
スーツにおけるブリティッシュやイタリアンとは何かについては、なぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイントをご覧ください!
既製品の価格帯と仕様
(出典:https://www.paulstuart.jp/flagship/)
ご存知の通り、既製品展開が基本となります。
使われている生地別に価格は以下のようになっています。
この価格帯のスーツはどれも襟の作りが一枚襟になっていました。
一枚襟はアイロンでじっくり人の首の形に合うように曲げる工程を経た作りの為、長時間着ていてもジャケットの重さを感じづらく、着ていて疲れにくくなります。
一方で¥120,000クラスになると二枚襟のものありました。
この二枚襟にすることで簡単に立体感が出るため、人手のアイロンワークをカットでき、コストが抑えられます。
その代わり首への吸い付きは、あまり期待できなくなります。首(正確には第7頚椎)に吸い付いていない為、重めの生地を選ぶと重さがのしかかり、疲れやすくなることに注意が必要です。
とはいえ、いずれも裏地にはキュプラを使っており、芯地もフル毛芯もしくはハーフ毛芯となっている為、高級感のある作りにはなっています。
オーダーの場合の価格帯と仕様
(出典:https://www.paulstuart.jp/ourstory/)
直営店および百貨店双方でオーダーが可能です!ちなみにオーダーの分類はパターンオーダーにあたります。
パターンオーダー、イージーオーダー等の違いについては、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!をご覧ください。
前述のモデルをベースに、採寸結果を基にサイズを調節していきます。
多くのパターンオーダーでは着丈や袖丈等の縦の調節が基本となりますが、特にスペシャルオーダーと称される直営店でのオーダーは、55箇所にも及ぶ体型補正にも対応する為、店長が「仮縫いのないフルオーダーに近い」と言い切るほどです。
最終的な仕上がり価格の大半は選ぶ生地で決まります。各生地の価格目安は以下の通りです。(掲載は一部です。)
ベストは生地の価格によって異なりますが、だいたい¥50,000〜60,000程度になるようです。
詳細デザインについてですが、ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことできます。
袖ボタンは並びつけ、重ねつけから選ぶことができ、本切羽も無料で対応いただけます。
ポケットについては、ノーマル、スラントを選ぶことができ、チェンジポケットも無料で対応頂けます。
裏地については、総裏、背抜きが選択でき、アンコン仕立てにする場合には+¥5,000になります。
納期は6週間程度とのことです。
購入・オーダーに向けた準備
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