(出典:http://www.yuzawaya.co.jp/ news/40545.html)
ユザワヤをご存知でしょうか。
手芸や生地の専門店として有名ですが、オーダースーツ・オーダーシャツも取り扱っており、ジェフユナイテッド市原・千葉のオフィシャルスーツサプライヤーも担っています。
お値段もかなりお手頃ですが、その仕様はいかに、といったところをご紹介します。
目次
スーツのオーダーの分類は「イージーオーダー」
ユザワヤはマシンメイドで、CADに登録されたベースとなる型紙から縦・横幅調整し、あなた用の型紙を作成する「イージーオーダー」を採用しています。
ゲージ服というサンプルとして用意されてた服を着て、採寸結果に合わせて調整していきます。また、なで肩や猫背などの方向けの体型補正も行われます。
パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの違いや詳細が気になる方は、仮縫いの有無は無関係!もう騙されないパターン/イージー/フルオーダーの分類にまとめましたので、是非ご覧ください。
ユザワヤで選べるスーツ生地と価格
それではスーツ生地についてです。店舗に数多く並べてありますので、実際の手触りを感じながら選ぶことができます。本記事では、下北沢店で確認した生地をご紹介しますね。
- Miyuki(御幸毛織) ¥48,000
- Sir Midfield(サーミッドフィールド) ¥48,000
- CERRUTI(チェルッティ) ¥48,000
- Loro Piana(ロロピアーナ) ¥58,000
- DORMEUIL(ドーメル) ¥58,000
- Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ) ¥98,000
- LANVIN(ランバン) ¥98,000
- Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)¥98,000
お手頃な価格ラインナップとなっています。同じブランドで価格を突き合わせるとビッグヴィジョンがだいたい同じ価格で提供しています。
ユザワヤでカスタマイズできる箇所と価格
さて、生地を選んだらデザインです。袖ボタンは並びつけ、重ねつけだけでなく、本切羽も+¥2,000で対応頂けます。ポケットについてもノーマル、スラントだけでなく、チェンジポケットも+¥2,000で対応頂けます。
ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことができ、裏地も総裏、背抜きどちらも選択できます。スリーピース好きな方は+¥8,000でベストが作れるとのことでした。この価格でベストが作れるところはなかなかない為、スリーピースにする場合はメリットになりそうです。
その他のオプションにとしては、以下のようになっていました。
- 消臭タグ加工 +¥1,620
- 抗菌防臭裏地 +¥2,000
- 台場仕立て +¥5,400
消臭や抗菌・防臭という加工は珍しいですね。
さて、そんなユザワヤですが、納期はなんと約8週間!
・・・さすがに長いですね。お手頃価格を踏まえて、オーダー有無を検討すべきかと思います。
ユザワヤの仕様
オーダースーツはサイジング命で、見た目的にはサイズが合っていればカッコよくは見えます。
が、着ている本人の着心地はサイズとは別に、スーツの仕立てられ方、仕様に影響を受けます。具体的には襟と袖の仕様がスーツの着心地を左右します。
襟はしっかりとアイロンワークを施して生地を首の形合わせて捻じ曲げることで、ジャケットを着た際の体圧を分散し、疲れにくく仕立てた「一枚襟」と、そういった作業をスキップして簡易的に立体感を作り出す「二枚襟」という仕様があります。
ユザワヤでは二枚襟を採用しているので、首への吸い付きのレベルは高くはありません。店舗規模や価格的にここまで求めるのは酷なので、仕方ないでしょう。
袖については、肩の付き方やいせ量などが重要。前身頃に対して後身頃側の生地を多めに使い、それらをいせ込んで縫い合わせることで、可動域を担保しているわけですが、見るより着てみるのが一番。
しっかりした仕立てのジャケットを着たことがある方が着れば分かると思いますが、ユザワヤの仕立てレベルは標準程度で、袖の可動域の部分で嬉しい驚きを感じることはありません。
価格を理由にユザワヤにしようかまだ悩んでいる方であれば、ぜひ一度ご覧ください。
「俺評価。」は?
評価方法の詳細については9割の人はテーラー選択ミス?「俺評価。」はじめましたをご覧ください!
同様の価格でより優れたテーラーは確実に存在しますし、Mezzoforte Lounge(メゾフォルテ ラウンジ)でも紹介しています。
ユザワヤも決して悪い物を作っているわけではなく、ちゃんと着ることのできるスーツを仕立ててくれますが、ただし、基本的には「どうしてもテーラーに入りづらい人向け」という理解で良いかと思います。
ちなみにシャツもオーダー可能
イージーオーダーのシャツは生地が本のように棚に並べられており、そこからお好きな生地を選んで作ることができます。
生地に関しては以下から選ぶことが可能です。
- 綿50% ポリエステル50% (白無地) ¥5,800⇒2着で¥9,800
- 綿100% (白無地) ¥6,800⇒2着で¥6,800
- 綿50% ポリエステル50% (色柄アリ) ¥7,800⇒2着で¥12,800
- 綿100% (色柄アリ) ¥8,800⇒2着で¥14,800
- 綿65% ポリエステル35% (クールマックス) ¥9,800⇒2着で¥15,800
- 120番手 双糸 綿100% ¥11,000
ポリエステル混紡になるとザラっとした肌触りになる上に、ポリエステルには水分を吸収する性質がない為、汗をかいた際に臭いが気になる可能性が高まります。その意味でも綿100%をオススメします。
ちなみに綿100%の中でも80番手の単糸だと肌触りはポリエステル混紡と大きくは変わらなくなります。逆に120番手の双糸になると今度は日常使いにはデリケート過ぎてしまいます。これらを踏まえると100番手の双糸が用いられるものが最もオススメです。
襟は、レギュラー、ホリゾンタル、ボタンダウン、ショート、タブ、ラウンド、デュエボットーニ、オープン、ウィングあたりから選択することができます。ちなみにオプションになりがちなクレリックは+¥500で対応頂けるようです。
前みごろは、フレンチフロント(裏前立て)、プラケットフロント(表前立て)から選択することができます。
後ろみごろは、プリーツ無し、背ヒダ、表箱ヒダ、裏箱ヒダ、背ダーツ等から選択することができます。
カフスは、小丸型、中丸型、大丸型、角落型、ダブル、スクウェア、ターンナップ、ツインバレルあたりから選択することができます。
ポケットは、無し、ホームベース型あたりから選択することができます。
デザインが決まったら採寸の上、ご自身の体型に合ったシャツを作りましょう! ちなみに納期は4週間とのことです。
全国各地にあるユザワヤだけれども、オーダーは関東中心!
ユザワヤは全国各地に店舗を構えています。・・・が、イージーオーダーを受け付けているのは一部店舗となっています。2018年6月5日現在では以下が対象です。
◆東京都
蒲田店/キラリナ京王吉祥寺店/銀座コア店/ビックカメラ立川店/ミーナ町田店/丸井錦糸町店/御徒町吉池店/池袋店/下北沢店
◆埼玉県
浦和パルコ店/越谷レイクタウン店/イオンモール春日部店
◆神奈川県
横浜ベイクォーター店/あいたいセンター北店/大和スカイビル店
◆千葉県
津田沼店
◆兵庫県
神戸店
詳細所在地は公式サイトの店舗情報をご覧ください。
オーダーに向けた事前準備
こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!
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え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし
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今後も、実際に私が袖を通した結果や、仕立てた結果、そして店員と話した経験などを、感覚論に終始せず論理と組み合わせて整理していきます。
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