ただし、オシャレ目的の方には、残念なお知らせですが、ビジネスエリートの世界で着られるスーツは、煌びやかではありません。
Mezzoforte Lounge(メゾフォルテ ラウンジ)では初回からお伝えしている通り、ビジネスをする上でスーツが悪目立ちしているのは、決してプラスには働きません。
「本当にそうなの?雑誌見てるとオシャレに着てるじゃん!」
・・・雑誌の世界です。
もしくはファッション雑誌と協働するファッション業界の話です。
いわゆるエスタブリッシュメントな金融の世界では無縁と言っても過言ではないでしょう。
そんなわけで今回は、世界の金融機関CEOに着目して、エリートの世界を垣間見てみようと思います。
目次
結論、無地ネイビーだらけという真実
先に結論を書いてしまいますが、無地ネイビーだらけです。
それぞれのCEOの名前で検索してもらうとより分かると思いますが、ノーネクタイのことはあっても、スーツの色柄やシャツの色柄で強い主張をすることはまず、ありません
ここが一番、オシャレ好きの多いファッション業界と相容れないところで残念なのですが、やはり落ち着いたネイビーを着る。
これ以上の解はありません。
でも、じゃあ、無地ネイビーのスーツだからカッコよくならないかというと、そんなことはありません。
サイジングさえ正しければ、自分史上、最高のスタイルを魅せてくれます。
また、着心地だって俺評価。 を参考にテーラーを選んでいただければ、むしろ積極的に着ていたい1着が手に入るでしょう。
本題のCEO紹介
さて、本題の世界の金融エリートのスーツスタイルの紹介です。
今回は、日本でも有名どころの以下11社を対象にします。
JPモルガン
(出典:https://www.forbes.com)
まずは、JPモルガンのジェームズ・ダイモンCEOです。2017年の仮想通貨バブルの際にもよくメディアに名前が出ていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
暗めの無地ネイビースーツに白無地シャツ、ブルー?シルバー?のネクタイとシンプルな着こなし。
一発目からザ・シンプルなスタイルが出てきましたね。
ゴールドマン・サックス
(出典:https://www.bizjournals.com)
次にゴールドマン・サックスのデイビット・ソロモンCEOです。
ピークドラペルでラペルの幅も広めなため、今回ご紹介するCEOの中では、最もオシャレ好きな方にも受け入れやすいスタイルかもしれませんね。
デイビット・ソロモンCEOはインスタグラムもやっていますが、ラペルの形状と幅にはこだわりがあるようです。
インスタグラムを含め彼の写真を見ていると、やはり無地ネイビーを着ている場合が多いです。分かりづらいですが、上記画像のスーツもおそらく無地で、色もネイビーかグレーでしょう。
ネクタイは明るいブルーですが、シャツは白無地と、形状へのこだわりがありつつも基本的にシンプルにまとめているのは他社CEOと変わらず。
モルガン・スタンレー
(出典:https://www.glassdoor.co.in)
次にモルガン・スタンレーのジェームス・ゴーマンCEOです。
無地ミッドナイトネイビーのスーツに、白無地のシャツ。ネクタイも暗いネイビーのレジメンタルと非常にシンプルですね!
バンク・オブ・アメリカ
(出典:https://ceoroundtable.heart.org)
次にバンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOです。
パッと見だと無地ですが、よーく見るとウィンドウペーンになっているネイビーのスーツです。ペーンが入っていても変なポップさは感じさせませんね。
シャツはやはり白。ネクタイは同系色のライトブルーですね。爽やかな雰囲気ですが、こちらもやはりシンプル!
シティグループ
(出典:
https://www.wsj.com)
次にシティグループのマイケル・コーバットCEOです。
無地ミッドナイトネイビーのスーツに、白無地のシャツ。ネクタイはライトブルーですが、こちらも非常にシンプル!
クレディ・スイス
(出典:https://www.straitstimes.com)
次にクレディ・スイスのティージャン・ティアムCEOです。
ピークドラペルで肩も構築的なため、非常に力強い印象を与えるスーツですね。色はやはり暗めのネイビーで落ち着いています。
ネクタイもワインレッドで熱量のある印象がありますが、シャツはやはり白無地で全くゴテゴテはしていません。シンプルな中に男らしさを感じますね。
バークレイズ
(出典:https://www.forbes.com)
次にバークレイズのジェス・ステーリーCEOです。
またまた無地ミッドナイトネイビーのスーツ。シャツは薄っすら青みがかっていますが、シンプル。
ネクタイは紫ですが、全体的に青系の同系色なので、ゴテゴテした印象はありません。
ドイツ銀行
(出典:https://nypost.com)
次にドイツ銀行のクリスティアン・ゼーヴィングCEOです。
肩の形状やシャツのカラーの幅などは異なりますが、組み合わせ自体はシティグループのマイケル・コーバットCEOに近いですね。
無地ミッドナイトネイビーのスーツに、白無地のシャツ。ネクタイは明るめのブルーと王道を行っていますね。
UBS
(出典:https://www.cnbc.com)
次にUBSのセルジオ・エルモッティCEOです。
今回初のストライプスーツの登場です。
テーラーの方には「金融マンこそトラディショナルなストライプスーツ!」と語る方が多いのですが、今回の記事でも初のストライプですし、実際海外の金融関係者を見ても無地スーツの方が多いように思います。
たしかにセルジオ・エルモッティCEOは他社CEOと比べるとストライプの写真がよく見つかります。しかし、それでも画像検索をしてみると、無地ネイビーのスーツを着ているシーンも多く見られるので、やはり無地ネイビー強し。
BNPパリバ
(出典:https://www.euromoney.com/article/b1fqnsj0g8pc6s/the-ceo-agenda-jeanlaurent-bonnaf233-bnp-paribas)
次にBNPパリバのジャン=ローラン・ボナフェCEOです。
光の関係か少し明るさが増したように思いますが、それでも無地でシンプルなネイビースーツです。
シャツも白無地でネクタイは赤と、シンプルで清潔感と活力を感じる着こなしです。
HSBC
(出典:https://www.hsbc.com/who-we-are/leadership/noel-quinn)
最後にHSBCのノエル・クインCEOです。
黒っぽく見えますが、ミッドナイトネイビーのスーツでしょう。
最後もやはり無地スーツに白無地シャツ。ネクタイはピンクベージュというか、何色というのでしょうか(笑)
いずれにしても他がシンプルなので、全体でもゴテゴテせずまとまっています。
やっぱり、めっちゃシンプル
いかがですか?これを見てどう感じましたか?
洒落っ気が無くてつまらない?それとも余計なことを考えなくてよくてシンプルな着こなしで良いなんてラッキー?
どちらの気持ちもわかりますが、いずれにしても、これがビジネスの現実です。
悪目立ちしたり、変な主張をするよりは、しっかり見えるシンプルなスタイルを確立しましょう。
それが一番、良い印象に繋がり、成果に繋がります。
自分好みのオシャレは飽くまでもプライベートのジャケパンスタイルや、クライアントと会うことのない仕事の時のみで良いというのが私の考えです。
こんなシンプルなスタイルだからこそ、本人が気持ちよく着るには俺評価。 等を参考に、本当に良いテーラーをちゃんと見つけることが重要だと思っています。
ここで言う良いテーラーというのは、高い所ではなく、着心地の良さと良い生地と価格のバランスを上手にとってくれる所を指しています。
正直4~5万ぐらいのウール素材の生地で、身体に合わせて、着心地の良い仕立てをしてくれるテーラーを選べれば、かなり上品な仕上がりになるでしょう。
逆にポリエステル素材の安物スーツでシンプルなスタイルをしても、結局安っちくしか見えないんですよね、さすがに。。。
さて、今回はエリート達の着こなしをご紹介したわけですが、Mezzoforte Lounge(メゾフォルテ ラウンジ)ではこういった実例から、着こなしの基本、テーラーの良し悪しの格付けまで幅広く無料公開しています。
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