海外ドラマSUITSのハーヴィーに学ぶ一流のスーツ着こなしとは?

(出典:http://www.usanetwork.com/suits)
店頭やオンラインでスーツを眺めたり、試着したりするのはもちろん重要ですが、自分が憧れるような一流の人を見つけて真似るのもスーツを着こなしを素早くランクアップさせる手段です。

そこで今回は、一流のスーツスタイルが学べるアメリカの人気ドラマSUITSに着目!主人公たちのスーツスタイルで押さえるべきポイントをまとめていこうと思います。

目次

ドラマの簡単なご紹介

まず、本ドラマは、ニューヨークのマンハッタンにある大手法律事務所を舞台に、敏腕弁護士ハーヴィーと驚異的な記憶力を持つ青年のマイクが、様々な訴訟へと果敢に挑むというお話。

いわゆるリーガルドラマですが、日本のリーガルドラマと違い、裁判のシーンはほとんどありません。

大半は裁判前に片付けてしまう為、その間の駆け引きや人間ドラマがメインになります。

私個人としてもドハマりしたのですが、とにかくカッコいい!

出てくるセリフについても、仕事の取り組む姿勢として参考になるものが多い為、ビジネスパーソンとしては一見の価値アリと言えるでしょう。

事実、外資系のコンサルタント等のバリバリ働くイメージのある方からも話題です。

ハーヴィー・スペクターのスーツスタイル


(出典:http://www.usanetwork.com/suits)

さて、主人公の1人で、ハーバード卒でニューヨーク1のクローザーとも言われる敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターのスーツの着こなしについてです。

ハーヴィーが実際に着用しているスーツはトム・フォードのことが多いのですが、トム・フォードでスーツを買おうとすると、な、なんと40万オーバー!

これはなかなか気合いをいれないと購入できないですよね。

やっぱりお金がないと真似出来ないの?・・・そういうわけではありません!

彼のスーツスタイルを真似る上でポイントとなるのは、次の3つを押さえることです。

  • 身体に合っていること
  • 色/柄
  • その他ハーヴィーのこだわり
  • Mezzoforte Loungeの記事をいくつかご覧の方はお気づきかもしれませんが、これ実は、スーツを着る際に押さえておくべきポイントと基本的には変わらないんです。

    つまり、スーツを着る上での基本をしっかり押さえることでハーヴィーに近づくことができるということです。

    身体に合っていること

    まずは身体に合っていること、これは絶対に押さえるべきポイントです。

    スーツをカッコよく着る上で本質的に重要な点ですので、ここを押さえずして形だけハーヴィーの真似をしても、端から見るとカッコ悪いスタイルになりかねません。

    身体にあったスーツとはどんなものか、の詳細はあなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとはをご覧ください。

    色/柄

    ハーヴィーはビジネスシーンで適切とされる暗いネイビー(ダークネイビー/ミッドナイトネイビー)やダークグレーを着用しています。

    柄としても無地やストライプ、シャークスキンといったビジネスシーンに適したものを選択しています。

    色や柄については、ルールに忠実にビジネス上で適したものを選ぶのがやはりカッコよく着れるコツとも言えるでしょう。

    ストライプはまだしもシャークスキンって聞いてもイメージしづらいですよね。

    ご興味がある方は、素材・柄からイギリス・イタリア生地まで!スーツ生地の特徴と違いにしっかりまとめておきましたので、ご覧ください!

    その他ハーヴィーのこだわり


    (出典:http://www.usanetwork.com/suits)

    その他ハーヴィーのこだわりとして挙げられるのは、ジャケットで言えば次の3点です。

  • スリーピース
  • チェンジポケット
  • ピークドラペル
  • スリーピースとはジャケット・ベスト・パンツの3つがセットになったスーツのことです。

    英国紳士を思わせるクラシックな着こなしで、上の写真のようなスタイルです。

    ベストを着ることのメリットについては、え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなしでご紹介していますので、ぜひご覧ください。

    ポケットについては、水平のノーマルなポケットにチェンジポケットをつけており、ブリティッシュな雰囲気を演出しています。

    ラペルについては、常にピークドラペルを着用しています。

    これは唯一、一般的なビジネスシーンでのスーツスタイルから外している所で、挑戦的な成功者たるハーヴィーの性格が表れている所とも言えます。

    チェンジポケットやピークドラペルって何?という方はなぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイントをご覧ください。

    若手で客先に出ることの多い方はあまりオススメできませんが、社内である程度の役職についている方や内勤の方、そこまで服装に厳しくない会社の方であれば、挑戦してみてもよいスタイルかと思います。

    ちなみにこのハーヴィースペクター、下の写真にあるように若かりし頃を描いたシーンでは、ちゃっかりノッチドラペルのジャケットを着用しているんです(笑)

    (出典:http://www.usanetwork.com/suits)

    パンツについては折り返し無しのシングルで着ており、ノータックで全体のスタイルのキレイさを保っています。

    シングル?ノータック?という方は、パンツの詳細をまとめた知らないのに結局聞かれる…パンツの仕上げの種類と対処法をご覧ください。

    シャツについては白無地のワイドスプレッドカラーを好んで着用しています。

    これはハーヴィーに限らず外資系の一流のコンサルや投資銀行、弁護士事務所に勤めている方に共通することですが、日々勝負の彼らは白無地を多く着用しています。

    ワイドスプレッドカラーって?という方は、シャツについてまとめたぶっちゃけスーツより重要?ワイシャツの効果と購入法攻略をご覧ください。

    実際に着てみよう、見てみよう

    さて、ハーヴィーのスーツの特徴についてまとめてきましたが、これらのポイントを押さえておけば、高級すぎるトム・フォードのスーツを購入せずとも同じスタイルに仕上げることは可能です。

    しかし、ポイントの1つであるシングルスーツのピークドラペルは一般的な既製品では、ほとんどありません

    そこで一つの提案として挙げられるのがオーダーしてしまうこと。オーダーだとトムフォードと同じぐらいになるんじゃないかと心配になりますが、実はパターンオーダーやイーザーオーダーであれば、比較的お手頃な価格で済みます。

    【参考】【レビュー】グローバルスタイルでSUITSのハーヴィー系スーツをオーダーしてみた感想
    【参考】仮縫いの有無は無関係!もう騙されないパターン/イージー/フルオーダーの分類

    また、スーツとは別に「ドラマ自体に興味が出てきた!」という方はシーズン1から見てみてください!Amazon prime会員の方はprimeビデオでシーズン1〜7まで見放題。(ロングランで放送している大人気シリーズですが、正直、シーズン1が一番面白い笑)

    最後に

    最後になりますが、ハーヴィー・スペクターはドラマの中でこんな名言を残しています。

    “Get it through your head. First impressions last. You start behind the eight ball, you’ll never get in front.”
    “覚えておけ。第一印象は残り続ける。初めにしくじったら終わりだ。”

    いかにハーヴィーが第一印象を重要にしているが分かるセリフですね。

    たかが服。たかが印象。しかし、その「たかが」の積み重ねがあなたの今後を大きく左右するかもしれません。

    ハーヴィーのように一流になってもその重要性は大切にしていきたいですね。

    当サイトでは、このようにドラマや映画の登場人物のスーツスタイルを紹介するだけでなく、実際に私がオーダーしたスーツや試着したお店等を、感覚論に終始せず論理と組み合わせて評価したりもしていきます。

    少しでも興味を持っていただけたら、是非Feedlyの登録Twitterのフォローnoteの応援を宜しくお願いします!