9割の人はテーラー選択ミス?「俺評価。」はじめました

「お金をかけるなら、いいものを着たい」

すごく分かります。でも

「お金かけたんだから、いいものに違いない」

この考えは、結構ヤバいです。

東京都内50店舗以上のテーラーやブランドを見て回り気付きましたが、残念ながら大抵の場合は、着心地の良いものを作っていません

でも雑誌もブログも賛辞と歓喜に溢れてます。何故でしょうか?

一つには広告主の存在があるでしょう。物の良し悪しよりも広告費を払ったという事実やブランドネームが優先されます。

もう一つには書いている人間の知識不足もあるでしょう。結局のところ、本当に良い物に出逢わなければ、物の良し悪しなんてわからないんです。

一つのテーラーでしか作ったことのない人間がひたすら、そこで作り続けて絶賛してても、正直信憑性は薄いでしょう。

そのテーラーが実は中の下ぐらいのクオリティでも、気付くことができないんですから。

そう、この中の下というのが一番怖いんです。中途半端過ぎて、何も知らなければ批判もできず、でも特に満足もできない。

Mezzoforte Lounge(メゾフォルテ ラウンジ)の読者の方には、そういう損をしてほしくないので、今回「俺評価。」を開始することにしました!

良いスーツの着心地を理解し、押さえるべきポイントを知った上で、50以上のテーラーやブランドで袖を通し、オーダーしてきた経験から、格付けしていきます。

俺評価。の仕組み

着心地満足度と価格帯で次のようなマトリックスを作成しました。


(図①:俺評価。 の考え方)

凡例にあるように「イチオシ」、「良し」、「不要」の3段階で格付けしています。

上図でいうと、①・②・③・⑤・⑥・⑩が最高評価の「イチオシ」ですね。

ただし、イチオシの理由はそれぞれ微妙に異なります。

①~③については、着心地が非常に良く、価格とのバランスが素晴らしいものです。

超高額を払って着心地が良くても、それはイチオシにはなりません。

だって、スーツにお金かけていいと思ってる人でも、一部の超富裕層を除いては30万超のものをホイホイ購入するのは難しいじゃないですか。

というわけで15万以内で着心地の良さを実現できるもののみを対象にしました!

⑤、⑥については、①~③ほどではないものの、着心地は良く、価格的にも比較的手が出しやすいものです。

⑩については、正直着心地は一般的なテーラーレベルですが、使われている生地等を考えると、コストパフォーマンスが良いものです。

次に上図で④、⑦の「良し」について。こちらも、④と⑦の背景は違います。

④は、着心地はめちゃくちゃいいけど、ここまでの金額は簡単には出せない・・!ってことで「良し」に甘んじた形です。お金さえあるなら、品質的にはかなりオススメというわけです。

⑦は、この着心地だと7万以上出すかは、生地やハウスモデルを気に入っているか等、他の要素の考慮が必要だと思います。

テーラーによっては同じ価格帯でも①がいることを忘れないように!

最後に上図で⑧、⑨、⑪〜⑯の「不要」についてです。

不要って結構衝撃的な表現ですね(笑)

でも、これまでMezzoforte Loungeで紹介できていないものも含めると、残念ながらテーラーは9割はこの不要レベルだと思います。

感度が高く、Mezzoforte Loungeをご覧頂いている方々であっても、もしかしたら7割はこの不要レベルを着用されているかもしれません。

ただ、誤解しないで頂きたいのは、「不要」というのは個人的な評価だということ。

決してそういったテーラーやブランドが、不良品のようなヒドいものづくりをしているわけではありません!!

ただ、多くのテーラーも見てきて、同じ価格でもっと良いものを仕立ててくれるところを知った今、わざわざ作る必要はない(=不要)ということです。

卑近な例で見てみよう

それでは先ほどの図を実際に用いて卑近な例、そうですね。ユニクロが始めたオーダースーツについて考えてみましょう。

日刊SPA!でMB氏が「ユニクロの2万円台オーダースーツ、10万円スーツと比べても見劣りなし」とのコラムを書かれています。

これは半分当たっていて、半分間違っているというのが私の所感です。


つまり、こういうこと。

大抵のテーラーはサイズは、なるべく身体に合わせて仕立ててくれますし、ユニクロも企業努力で多くのパターンの在庫を抱え、サイズに対応するでしょう。

え、じゃあ超こだわりがある人が文句つけてるだけじゃん!って?違います。

そもそも、着心地はサイズが合っているかどうかだけの話じゃないんです。

Mezzoforte Loungeを普段からご覧の方はご存知の通り、着心地をよくするためには襟付けと袖付けがかなり重要になってきます。

そしてそのためには人間の体の湾曲に合わせた型紙を引くこと、その型紙に対応した縫製レベルであること、そして何より入念なアイロンワークを施すことが必要になるんです。

これ全部兼ね備えようとすると工賃がどうしてもかかってしまいますし、そもそも巨大企業が求める納期には確実に間に合いません。つまり、本当に着心地の良いものなんて作れないんです。

ゆえに、普段から着心地の良さを追求している最上段①~④のテーラーからすれば、ユニクロの参画なんてのは脅威でもなんでもないわけです。

こういったテーラーでのオーダー慣れしている顧客も、勝負服をユニクロで満足することはないでしょう。

一方で、その他9割のテーラーにとっては、脅威になる可能性は大いにあり得ます。

生地はブランドのものを揃えて、パターンも揃えているかもしれませんが、肝心な着心地が大したことなければ、結局ユニクロでいいのでは?ということになり得るからです。

実際、既に生地にはsuper110’Sを用いており、ブランド名さえ気にしなければ、生地について文句はつけづらくなっているはず。

・・・と、まぁ俺評価。 を始めることでこういったお話もできるので、より有益な情報を伝えられるんじゃないかと考えています。

今後の展望

これまで複数のテーラーやブランドを紹介してきましたが、時間をかけてすべての記事をリライトし、俺評価。を加えていきます!

月間のPV数10万程度の弱小メディアで、影響力が小さいからこそ、見てくださっている方々が、気付かぬうちに損をしないようにできたらと思いますので、是非Feedlyの登録Twitterのフォローも宜しくお願いします!

スポンサーリンク
mezzoforte lounge ads