買うならハンドメイド一択!ユニバーサルランゲージのオーダースーツの仕様と考察


(出典:https://www.uktsc.com/custom-order/)
ハンドメイドを世界最速の短納期で!そんなUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S(ユニバーサルランゲージメジャーズ)の紹介です。

同ブランドは、青山商事がスーツカンパニーと並び展開しており、既製品も取り扱っているので、ご存知の方も多いかもしれません。

今回はそんなユニバーサルランゲージ メジャーズのスーツの仕様や価格は、実際どうなの?といったところを考察していきたいと思います。

目次

オーダーの分類は「パターンオーダー」


ユニバーサルランゲージは通常ラインの場合はマシンメイド、ハンドメイドラインの場合はハンドメイドで、既定の型紙の縦幅調整のみが基本となる「パターンオーダー」を採用しています。

CADというツールにベースとなる型紙をいれておき、縦幅・横幅や体型補正も行い型紙を起こすイージーオーダーや、イチから型紙を起こすフルオーダーと比べると、調整できる範囲が制限されることが多く、特にユニバーサルランゲージは、どパターンであるため、アームホールの大きさや位置、ラペル幅、股上の深さ等について、各モデルから修正はできず、ワンサイズ大きなモデルを選ぶ必要があります。

とはいえですね、イージーオーダーでも「体型補正ができる」と謳っているものの、ベース型紙からの調整幅が少ないテーラーが多いのも実態でして、パターンオーダーだから、イージーオーダーよりもダメというのは明らかな間違いです。

いろいろと語りましたが、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの違いや詳細が気になる方は、仮縫いの有無は無関係!もう騙されないパターン/イージー/フルオーダーの分類にまとめましたので、是非ご覧ください。

ユニバーサルランゲージのモデル紹介

ユニバーサルランゲージでは、スーツカンパニーとモデルを共有している部分があるので、普段スーツカンパニーで購入している方は、よりイメージがつきやすいかもしれません。

具体的には大きく8つのモデルが用意されています。

  • ナポリモデル(TR02)
  • ナポリモデル(TR02-D)
  • ナポリモデル(NZ01)
  • ミラノモデル(CH14)
  • ブリティッシュモデル(BS05)
  • ブリティッシュモデル(BS05-p)
  • モードモデル(NR05)
  • モードモデル ピークドラペル(BS05-P)
  • 8つもあることから分かる通り、このモデル別に特長を分けており、一つ一つのモデルから形をほとんど修正することはできません。

    いずれもラペル幅が比較的狭く、股上も浅いため、全体的にコンパクトで若々しく、日本人らしいシュッとしたシルエットになります。

    選べる仕様!ハンドメイドとマシンメイド

    オーダースーツはサイジング命で、見た目的にはサイズが合っていればカッコよくは見えます。

    が、着ている本人の着心地はサイズとは別に、スーツの仕立てられ方、仕様に影響を受けます。具体的には襟と袖の仕様がスーツの着心地を左右します。

    襟はしっかりとアイロンワークを施して生地を首の形合わせて捻じ曲げることで、ジャケットを着た際の体圧を分散し、疲れにくく仕立てた「一枚襟」と、そういった作業をスキップして簡易的に立体感を作り出す「二枚襟」という仕様があります。

    一方、袖については、肩の付き方やいせ量などが重要。前身頃に対して後身頃側の生地を多めに使い、それらをいせ込んで縫い合わせることで、可動域を担保していたりします。

    ではユニバーサルランゲージはどうでしょうか?「マシンメイド」と「ハンドメイド」の2種類の仕立てランクがありますので、それぞれについて解説します。

    まず、マシンメイドについては、二枚襟を採用しているので、首への吸い付きのレベルは高くはありません。袖についても、しっかりした仕立てのジャケットを着たことがある方が着れば分かると思いますが、仕立てレベルは標準程度で、袖の可動域の部分で嬉しい驚きを感じることはありません。

    次にハンドメイドについてですが、新宿伊勢丹がハンドメイドオーダースーツで活用しているのと同じ、リングヂャケット監修の中国工場を活用して仕立てられています。

    リングヂャケットについては、最強の既製服!リングヂャケットでのオーダースーツ攻略でご紹介していますので、是非ご覧ください!

    価格としては+¥20,000になりますが、入念なアイロンワークを施して仕立てられる一枚襟を採用しており、袖についてもいせ量が多くなっていますので、着心地は格段に上がっています。

    「サイズさえ合っていれば着心地も完璧!」のようなまやかしが、比較的お手頃なオーダースーツ業界にありますが、別にそういうわけではないよ・・・ということで、その仕組みを解説したのが「身体に合う」の嘘。フルオーダー信仰が崩壊し、既製品最強が生まれる理由です。
    ユニバーサルランゲージにしようかまだ悩んでいる方であれば、ぜひ一度ご覧ください。

    ユニバーサルランゲージで選べる生地と価格

    それでは生地については、青山商事が買い付けて自社在庫で抱えてるものと、バンチブックと両方あります。

    都度発注で輸入関税がかかるバンチブックと比べ、自社在庫で抱えている生地の方が、当然安いです(5万程度の違いが生じたりします)

    バンチブックはマシンメイド・ハンドメイド共通のものとなりますが、自社在庫の生地は工場ごとに振り分けているため、マシンメイドかハンドメイドかによって分かれているそうです。

    公式サイトでは、生地価格が以下のように紹介されています。

    • オリジナル ¥39,000〜
    • REDA ¥49,000〜
    • CANONICO ¥59,000〜
    • 御幸毛織 ¥86,000〜
    • ABRAHAM MOON ¥86,000〜
    • John Foster ¥89,000〜
    • Loro Piana ¥79,000〜
    • DORMEUIL ¥99,000〜
    • Ermenegildo Zegna ¥113,000〜

    ハンドメイド用の生地については私が見た限りでは、8万~12万に収まっていたので、予算としてはその程度を見ていれば良いかと思います。

    ユニバーサルランゲージでカスタマイズできる箇所と価格

    主なカスタマイズ箇所についてです。

    袖ボタンは並びつけ、重ねつけはもちろん、本切羽もオプション料金無しで対応頂けます。

    ポケットについてもノーマル、スラントはもちろん、チェンジポケットもオプション料金無しで対応頂けます。

    ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことができ、裏地も総裏、背抜きどちらも選択できます。

    スリーピース好きな方は選んだ生地の25〜30%の値段でベストが作れるとのことでした。

    裏地は標準がポリエステルで、キュプラ素材にする場合には、+¥3,000となります。

    この他オプションになりやすい箇所は基本的に標準仕様で搭載されています。具体的には以下11点です。

    1. AMFステッチ
    2. 本切羽
    3. 尻シック
    4. D管仕様
    5. Vスリット
    6. ベルトステイループ
    7. 上襟裏髭折り返し
    8. お台場仕立て
    9. 本水牛ボタン
    10. 本ナットボタン
    11. 胸ポケットバルカ仕様

    納期は3〜4週間程度とのことです。

    「俺評価。」は?


    マシンメイドについては、ずばり「不要」としました。一方ハンドメイドについては、10万以内であれば「良し」、10万以上の場合は「不要」としました。

    評価方法の詳細については9割の人はテーラー選択ミス?「俺評価。」はじめましたをご覧ください!

    マシンメイドについては、クラシックパックと称して本切羽や水牛ボタンを標準にする等、こだわっている部分が見えますが、本質的な着心地の方は一般的なレベルですので、上述の評価です。

    一方、ハンドメイドについては、着心地「」にするか、なかなかに悩ましいところでした。実際ハンドメイドのナポリモデルを着た際にはかなり着心地がよく、これはイチオシか!?と思ったほどです。

    ・・・が、ミラノモデルのハンドメイドを着た際には著しく着心地が落ち、不要レベルに感じました。

    これはナポリモデルの形が猫背の私に合っていることや、肩パッドが抜かれていること等によって、着心地よく感じやすい条件が揃ってしまっていたのだと考えました。

    もし、ユニバーサルランゲージが型紙の修正幅が大きいのであれば、いずれのモデルを選んでも調整することで、どちらも着心地よくできる可能性もありますが、前述の通り、どパターンで調整幅は少ないです。

    このことから、型紙がバッチリはまらない限り、よい着心地は体感できないものとして「良し」に格下げしました。

    とはいえ、型紙さえ合えばかなり快適に着れるようにも思いますので、ハンドメイドについては一度試着して考えてみても良いかもしれません。また、マシンメイドも決して悪い物を作っているわけではなく、極めて一般的な水準のスーツを仕立てて頂けます。

    ただし、ハンドメイド・マシンメイドいずれについても、モデルのラペル幅が狭めで、股上が浅く、シルエットもすっきりしたものが多いです。クラシック回帰で本来のスーツのサイジングに戻りつつある昨今においては、少し古さも感じてしまいます。

    たしかに、まだまだ量販店ではそういったシルエットのものが多いですが、だからこそ量販店スーツ感が出てしまう上に、シュッとしたスーツは年齢による体型の崩れに極端に弱い嫌いがあります。

    故に「若い方や体型維持できる細身の方で且つ日本人のスーツらしい比較的細身のシルエットが好きな方向けのテーラー」という理解で良いかと思います。

    関東を中心に都市立地のユニバーサルランゲージ メジャーズ

    ユニバーサルランゲージは関東を中心に都市部に店舗を構えています。

    銀座並木通り本店 / 銀座三丁目店 / 新宿店 / 渋谷店 / ルクア イーレ店 / あべのハルカス店 / 神戸参宮店

    ここまで見て、ある程度気持ちは固まってきたけど、本当にユニバーサルランゲージだけ見て決めていいのか?という方もいるのではないでしょうか。

    実店舗と違い「やっぱり止めた」という意思決定がしやすいようにあれ、知らなかった!?東京でパターンオーダーできるお店まとめで各店舗を整理しておきました!

    しっかり比較検討してみてください!

    オーダーに向けた事前準備

    こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!

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    え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし

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    ユニバーサルランゲージでは、値段もお手頃でありつつ、トレンドも押さえビジネスでも使えるスーツが手に入ります。ハンドメイドが安価で手に入るのも魅力的ですので、是非ご利用ください!