一流のビジネスパーソンにふさわしいスーツを選び、着こなす上で実は重要なのが、ワイシャツ。
ジャケットよりも肌に触れていることもあり、身体にぴったりと合ったワイシャツを着た際の本人の感動と満足度は、ぶっちゃけシャツの方が大きいです。
私自身、初めてスーツをオーダーした時よりも、シャツをオーダーした時の方が、着た際の感動は大きかったです(笑)
しかも値段もスーツよりもはるかに安く抑えることが出来るので、「印象を変える第一歩を踏み出したい!」という方は、まずシャツからチャレンジしてみるのが良いかと思います。
オーダーの話を挙げましたが、これからお話しする点はオーダーではなく、既製品の場合にも参考頂けます。
もちろん、オーダーの場合よりも自由度は小さくなりますが、大切なのは、「身体に合っているか」そして「一流たらしめるルールに則っているか」です。
今後のシャツ購入に活かしてください!
目次
身体にあったサイズ感
今回、自分で採寸することは想定せず、飽くまでお店の方に採寸してもらうことを前提に書きます。
下手に自分でやるよりも正確な上にアドバイスをもらう事もできるので、お店でお願いしましょう!
採寸をしてもらった上で、自分がぴったりとゆったりどちらが似合うかを試着して確認してみましょう。
ちなみに標準体型の方であれば、基本的にはぴったりサイズで着た方がキレイに着ることができます。
注意して頂きたいのが、ここで言う「ぴったり」というのはピチピチやパツパツという意味ではありません。
飽くまでも身体に合ったサイズ感のことを指します。
お店で採寸して頂けば、基本的に心配ないと思いますが、試着時に自分で簡単に確認できる2点は覚えておくと良いかと思います。
- 首周りは第一ボタンを閉めて指1本入る程度のゆとりがあること
- 袖丈はボタンを止めた際に親指の付け根(手と腕の境界あたり)にくる程度であること
あとは試着時に感じた違和感等があれば、店員に相談してみると良いでしょう。
正しいサイズのシャツが選べていれば、スーツを選ぶ際にも適正サイズが探しやすくなる為、たとえ、3000円代の量販店のワイシャツを購入するとしても、毎回しっかり採寸をお願いすることを忘れないでください!
身体に触れる部分が多いので、購入のたびに自分に一番合った状態にしておく方が常に気持ちよく着れます。
一流たらしめるルールに則ったデザイン
さて、自分に合ったサイズが見つけられたら、あとは一流たらしめるルールに則ったデザインを選ぶことです。
ちなみにオーダーする際には先にデザインを聞かれるかと思いますが、本質的に重要なのはサイズなので、本記事上では、サイズについて先んじて説明しました。
色
まずは、細かいことを知らなくてもわかりやすい色についてです。
こちら、ビジネスで着用するのであれば、基本的に白か淡いブルー(サックスブルー)の2択です。
抵抗が無ければ淡いピンクも良いでしょう。
色については、ピンクに抵抗があれば、白か淡いブルー(サックスブルー)でひたすら揃えていけば問題ありません。
めちゃくちゃシンプルですよね!笑
柄
柄については、様々な種類があり、数多サイトで紹介されていますが、「ビジネスシーンで使えるか」という観点でシンプルに回答すると、無地かストライプ(縦縞)を選びましょう。(というか、大半はこのどちらかだと思います笑)
また、ストライプを購入する際には、生地の色とストライプの色の差がなるべく小さくするようにしてください。
生地の色とストライプの色の差が大きくなると悪目立ちする為、ビジネス向きではなくなってしまいます。
カフス(袖口)
袖口についても、様々な種類があり、数多サイトで紹介されていますが、ビジネスシーンでの使用を念頭にシンプル化すると、シングルボタン、ツーボタン、コンバーチブル程度を押さえておけば良いでしょう。
(図①カフス(袖口)の分類)
シングルボタンは定番でベーシックな形です。
ツーボタンは2つボタンがあることによって、より手首へのフィット感がある形です。
コンバーチブルについては、通常のボタンで留めることも、別途購入したカフスボタン(カフリンクス)でも留めることができる形です。
2つボタンがついている為、ボタンだけで留める際にはご自身の手首に合わせて調節することもできます。
襟
襟についても、様々な種類があり、数多サイトで紹介されていますが、ビジネスシーンでの使用を念頭にシンプル化すると、レギュラー、セミワイド、ワイド、ホリゾンタル、ボタンダウン程度を押さえておけば良いでしょう。
(図②襟の分類)
襟は基本的に開いている部分の角度を基準に呼称が変わります。
角度が70〜90度のものをレギュラーカラーと呼び、かつてはビジネスシーンの主役でした。
角度が90〜120度のものをセミワイドスプレッドカラーと呼び、現在のビジネススーツとの相性も良く、首の長さや太さによらず大半の方に似合う形です。
角度が120〜140度のものをワイドカラーと呼び、首が太めでガッチリとした体型の方に似合います。
アメリカの人気ドラマSUITSでお馴染み、NYイチの敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターはワイドスプレッドカラーです。
ガッチリした体型の彼にはぴったりですね。
角度がほぼ180度のものをホリゾンタルカラーと呼びます。
ノーネクタイでも収まりが良いのが特徴である一方、細いネクタイと合わせてしまうと不格好になることに注意が必要です。(街中でよく見かけます。。。)
さて、図と説明の内容からもお分かりかと思いますが、オススメはセミワイドとワイドです。
特にこだわりが無ければセミワイドスプレッドカラーかワイドスプレッドカラーを選びましょう!
ちなみにですが、最近の流行りとしてクレリックシャツというものがあります。
クレリックシャツとは、襟・カフスが白で、それ以外が異なる色のシャツを指します。
(図③クレリックシャツとは)
アメリカ的であり、流行りでもある為、コンサバな職場であったりする場合は避けたほうが無難ですが、気分転換に取り入れてみても良いかもしれません。
胸ポケット【オーダー時】
ポケットの有無は、基本的にオーダーのみで対応頂ける為、既製品の際には特に気にせずとも、ポケットはついています。
ポケットがあることでスポーティーな印象になる為、シャツをオーダーし、ドレッシーで洗練された印象を与えたい場合はポケット無しにすると良いでしょう。
・・・というか、印象云々抜きにしてもポケット無しにできるのはオーダーの特権的な部分もある為、そのくらいのノリで無しにしてしまっても良いと思います。
前みごろ(フロントデザイン)【オーダー時】
前みごろ、つまりフロントデザインについては、基本的にオーダーのみで対応頂ける為、既製品の際には特に気にせずとも下図の真ん中のプラケットフロント(表前立て)になっています。
(図④前みごろ(フロントデザイン)の分類)
フレンチフロント(裏前立て)は、クラシックで清潔感のある印象を与える為、オーダーの際には是非、選択してみてください!
プラケットフロント(表前立て)は一般的な既製品の形です。
フレンチフロント(裏前立て)と比べて少しカジュアルな印象になります。
最後にフライフロント(比翼仕立て)はビジネスシーンではあまり関係ありません。
飽くまでフォーマルシーンに着用されるものですので、基本的にはフレンチフロント(裏前立て)かプラケットフロント(表前立て)のいずれかで選択することになります。
図にある通りですが、オーダーするのであれば、フレンチフロント(裏前立て)をオススメします。
プリーツ
プリーツについては基本的な考え方は知らないのに結局聞かれる…パンツの仕上げの種類と対処法で紹介したのと同じく、ゆとりを持たせるかどうか、です。
プリーツがない方がスッキリ見えます。
特にオーダー時には自分の身体に合わせて作っている為、個人的にはプリーツはなくても良いと思います。
ボタン柄
ボタンについてはボタン自体の色とボタンホールの色がありますが、①「ボタン自体の色は白」、②「ボタンホールの色はシャツの色と同系色」がビジネスシーンでの原則です。
クールビズの影響もあってか、ボタンホールがカラフルになっているシャツが散見されます。
これ、実はビジネスシーンでのルール違反となりますので、注意しましょう!
手持ちシャツのオススメ
さて、シャツの購入の際のポイントをまとめましたが、最後にオススメの手持ちシャツラインナップです。
このぐらいあれば、問題なくどんなビジネスシーンでも超えられるかと思います。
ただし、もし勝負シャツが必要であれば、白無地のうち1枚はオーダーで綿100%の白シャツを購入されることをオススメします!