将来ヴィンテージとして誇れる1着を!アトリエメイドでのスーツ購入攻略


(出典:https://www.facebook.com/ ateliermade2015/)
頭一つ抜けた知名度を誇る百貨店バイヤーの宮崎俊一氏が監修する松屋銀座のアトリエメイドオーダースーツはもちろん、既製品でも全行程を職人が縫い上げる丸縫いスーツは有名です。

追記:一人の職人が全行程を担当しているわけではなく、全行程を対応できる職人が、工程別に分業して作成しているとのことでした。うーん、そうすると、「丸縫い」の定義からは外れてしまうので、名前で盛ってしまっており、やや残念。

いま買ったスーツも将来的にはヴィンテージになります。その時に誇れる物作りを、という想いが込められており、こだわりはかなり強め!

今回はそんなアトリエメイドでの丸縫いスーツおよびオーダースーツをご紹介していきたいと思います。

目次

既製品の雄!「丸縫いスーツ」

まずは丸縫いスーツについて紹介します。

前述の通り、一人の職人によって縫い上げられています。

マシンメイドと何が違うんだっけ?というのが気になる所ですが、ハッキリと異なるのが着心地です。

理由としては次の3点です。

  1. 第七頚椎にジャケットの中心が乗る様に作られている事により、ジャケットの重みを感じないから
  2. 手間暇をかけたアイロンワークにより、身体を優しく包み込むような形になっているから
  3. アームホールよりも1cm以上長い生地を入れ込んで縫うことにより、腕の可動域を広げているから

実際に着てみると肩周りがすごくラクなことが実感できるかと思います。

私は特に細身のスーツだと脇に引っかかりも感じることが多いのですが、丸縫いスーツを試着すると「あ、なんかラク・・・!」という感覚がありました。

第七頚椎に乗ると良いという話はあなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとはでも図解していますが、まさにこれが体感できるということです。

なぜ?の部分も大事ですが、実際に体感すると理由もよりスッと腹落ちすると思いますので、一度試着してみることをオススメします。

サイズについては、アトリエメイドで取り扱っているオーダースーツと比べるとワンサイズ大きいのがオススメとのことでした。

たとえば私の場合、丸縫いスーツはY4で、オーダースーツの場合はY3がジャストサイズでした。

さて、最後に実際に店頭にあった丸縫いスーツの生地ブランドと価格をご紹介します。

  • Hieldのジャケット ¥35,000
  • CANONICOのスーツ ¥56,000
  • Ermenegildo Zegnaのスーツ ¥62,000

クリアランスセール中だった為、どちらもお手頃価格になっていました。通常価格だともう少し高くなります。

クリアランス中なので余ったものしかないのかなと考えましたが、確認したところ、ラインナップ自体はクリアランス中にならんでいるものから変化ないようです。(もちろんサイズは無い場合があります)

もちろんオーダーも対応可能!

冒頭で触れた通りですが、アトリエメイドではオーダーも対応可能です。

宮崎氏はNIKKEI STYLEのインタビューで丸縫いスーツとオーダースーツそれぞれの良さについて「丸縫い既製服は最上級の品質で快適なスーツが欲しい時に適しています。パターンオーダーは服で『遊ぶ』ことができます」と答えています。

が、必ずしも丸縫いスーツが身体に合うとは限りません。

もちろん着心地はめちゃくちゃ良いのですが、たとえば私の場合、オーダー側のゲージモデルの方がより身体に合っていました。

可動域は担保しつつ、よりシワが少なかったんですよね。

こういったこともあるので、やはりどちらも試着してみると良いかと思います。

スーツのオーダーの分類は「パターンオーダー」

アトリエメイドにおけるスーツのオーダーはパターンオーダーに分類されます。

用意されたゲージサンプルの中から基本的な形を選び、あとは採寸結果に合わせて微調整をしていきます。

オーダーの種類とそれぞれの違いって実はあまりちゃんと理解されていなかったりもします。

そんなこともあろうかと、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!にまとめましたので、是非ご覧ください!

予算や体型も含め、実際どのオーダーが良いかは検討が必要です。

アトリエメイドで選べる生地と価格


(出典:https://style.nikkei.com/article/ DGXMZO20071890X10C17A8000000?channel= DF060420172333&page=2)
まずは生地についてです。

生地は反物ベースおよびバンチブックベースで選ぶことができ、その生地に応じて仕上がりの値段が異なります。

選べる生地ブランドの一部とその値段をご紹介しますね。

  • TALLIA DI DELFINO ¥66,500
  • SCABAL ¥66,500
  • LASSIERE MILLS ¥73,500
  • DORMEUIL ¥94,500

松屋銀座のYoutubeチャンネルでは、宮崎俊一氏が生地選びのポイントについて説明した動画がアップされていたりします。

アトリエメイドのカスタマイズ概要

さて、生地を選んだらデザインです。アトリエメイドではハウスモデルは1種類のみの為、ディテールのみ選択していきます。

1種類しかモデルがないと自由度が減るような感覚もありますが、その分適宜アップデートをかけて、スーツの伝統的に重要な箇所は押さえつつ、現代的なシルエットや着心地が改良されています。

さて、ディテールですが、袖ボタンは並びつけ、重ねつけだけでなく本切羽もオプション料金無しで対応頂けます。

ポケットは、ノーマル、スラントだけでなくチェンジポケットもオプション料金無しで対応頂けます。

ベントはセンターベント、サイドベンツ、ノーベントから選ぶことができ、裏地も総裏、背抜きどちらも選択できます。

また、スリーピースにする場合はスーツ用に選んだ生地の25%の値段でベストが作れるとのことでした。

高級生地になればなるほど、スリーピースにするのは予算との相談になりそうですね。

納期は3〜4週間程度とのことです。

バイヤーの宮崎氏監修故に松屋銀座のみのアトリエメイド

松屋銀座のみの展開となりますので、ピンポイントにはなりますが、気になる方は松屋銀座に足を運びましょう!

所在地:〒104-8130 東京都中央区銀座3丁目6−1
アクセス:東京メトロ銀座線、丸ノ内線
     日比谷線「銀座駅」A12番出口直結
     東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩3分
     都営地下鉄浅草線「東銀座駅」A8番出口より徒歩3分
     JR「有楽町駅」より徒歩8分

ここまで見て、ある程度気持ちは固まってきたけど、本当にアトリエメイドだけ見て決めていいのか?という方もいるのではないでしょうか。

実店舗と違い「やっぱり止めた」という意思決定がしやすいようにあれ、知らなかった!?東京でパターンオーダーできるお店まとめで各店舗を整理しておきました!しっかり比較検討してみてください!

オーダーに向けた事前準備

こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!

そもそも論理的に一流のスーツスタイルとは・・・
え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし

身体に合ったスーツとは・・・
あなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとは

差がつくポイントは・・・
なぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイント

生地を選ぶ際のポイントや特徴は・・・
素材・柄からイギリス・イタリア生地まで!スーツ生地の特徴と違い

パンツの裾上げの対処法は・・・
知らないのに結局聞かれる…パンツの仕上げの種類と対処法

販売員と上手くやり取りを行う方法は・・・
うんちく不要!販売員の知識を「運用」したスーツ購入法とは?

スーツの着こなす上で最低限押さえるべきことは・・・
意外と知らない?スーツを着る上での基本

アトリエメイドでは、着心地などの品質にこだわったスーツが購入できます。

宮崎氏自身も週3日ほどが売り場に立たれるとの事ですので、実際に応対して頂くとより満足度が高まるかも知れませんね!