イタリア大使も認める着心地!VESTA by John Fordでのオーダースーツ攻略


(出典:http://www.johnford.co.jp/index.html)
駐日イタリア大使にも絶賛されるテーラーのVESTA by John Fordをご存知でしょうか。

基本的にはパターンオーダーとなるにもかかわらず、すべてのスーツにおいて、仕立てる工程の3割はハンドメイドで行われているという驚異的なこだわり具合です。

VESTAでスーツを仕立てる場合、最低10万はしますが、逆に言うと10万程度でもハンドメイド工程を加えることができるのは嬉しいところ。

今回はそんなVESTAでオーダーできるスーツをご紹介します!

目次

オーダーの分類は「パターンオーダー」および「フルオーダー」

VESTAにおけるスーツのオーダーは、パターンオーダーおよびフルオーダーに分類されます。

基本的にはVESTAで「シグネイチャースーツ」と呼んでいるパターンオーダーであり、元となる型紙がある中で、採寸結果から最も近い型紙を選びます。

VESTAの型紙はイタリアのマエストロが監修しているため、日本の古臭いテーラーのようなイケていないものではなく、現代でもカッコよく着こなせるスーツが仕立てあがります。

パターンオーダーということでゲージサンプルが用意されているため、出来上がりのイメージもつきやすいかと思います。

またこの他にもVESTAでは、「クラフツマンシップスーツ」というフルオーダーも取り扱っています。

そもそもパターンオーダーでもハンドメイド工程を行うのは、フルオーダーを請けることのできる職人ですし、当然裁断から縫製まですべて熟練の職人が行うことも可能ということですね。

・・・イージーオーダーやらフルオーダーやら言いましたが、オーダーの種類や違いって分かりづらいですよね。

そんなわけで、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!にまとめました。

オーダーの種類別にどんなテーラーがあるのかも紹介している為、是非ご覧ください!

VESTAの仕立ての種類と仕様


(出典:http://www.johnford.co.jp/index.html)
前述の通りパターンオーダーである「シグネイチャースーツ」と、フルオーダーである「クラフツマンシップスーツ」に大きく分けられます。

シグネイチャースーツでは、主にクラシックモデルとスリムモデルの2つを扱っています。

いずれの場合も総毛芯で仕立てられていますが、二枚襟であるところが少し気がかりな点。

二枚襟である方が立体感が生まれるという強い想いの下で、仕立てているとのことですが、襟のアイロンワークが甘いテーラーはともかく、本当に技術あるテーラーが入念なアイロンワークを施した場合は、一枚襟の方が首への吸い付きは間違いなく良くなります。(モヘアなどのように難しい素材もありますが)

詳しくはオーダーを100倍楽しむ!王様の仕立て屋に学ぶ本場のナポリ仕立てでもご紹介していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください!

襟はスーツにおいてかなり重要な箇所でもあるため、かなり気になるところなのですが、二枚襟でも入念にプレスして襟を殺しているようですので、ヒドい仕上がりになることは無いでしょう。

駐日イタリア大使も唸らせるその技術力は、十分試す価値があります。

VESTAで選べる生地と価格


(出典:http://www.johnford.co.jp/suits/index.html)

生地についてはVESTAが買いつけた反物から選ぶことができます。

取り扱いのある生地を一部ご紹介しますね。(価格はシグネイチャースーツのものです)

  • Alfred Brown ¥96,000
  • CANONICO ¥96,000
  • Campore ¥96,000
  • Darrowdale ¥96,000
  • Fintes ¥96,000
  • JOHN FOSTER ¥96,000
  • Lanificio Puro ¥99,750
  • Luciano Soprani ¥115,000
  • Jager ¥115,000
  • Drapers ¥115,000
  • DRAGO ¥115,000
  • TALLIA DI DELFINO ¥131,250
  • Fintex of London ¥147,000
  • DORMEUIL ¥126,500~¥189,000
  • Ermenegildo Zegna ¥139,000~¥200,000

実際に店舗で生地を見ると、高級ブランド生地ばかりが目に飛び込んできますが、ハンドメイド工程が含まれることを考慮すると良心的な価格だと言えるでしょう。

ちなみにシグネイチャースーツで¥105,000以上する生地であれば、+15万することでフルオーダーにすることも可能です!

VESTAのカスタマイズ概要

カスタマイズ概要についてですが、英国生地を選んだか、イタリア生地を選んだかでディテールの標準仕様やオプション料金がかかる範囲が変わることに注意しましょう。

VESTAとしては生地の国に合わせた仕立て上がりにこだわりがあるようです。

たしかに本来的にはイタリア的な柔らかい仕立てには柔らかい生地が、イギリス的なカッチリとした仕立てには打ち込みのしっかりした生地が合うとも言いますしね。

最近では英国サヴィルロウですらイタリア生地を好んで使っていたりするので、そういった垣根を感じることは無くなってきていますが、それでもあまりに柔らかい生地はイギリスでは好まれないこともあるようです。

さて、そんなことも踏まえた上でディテールを見ていきましょう。

袖ボタンはイタリア生地の場合は重ねつけのみですが、英国生地の場合は重ねつけも並びつけも可能です。

ただし、本切羽はイタリア生地の場合のみ標準仕様で、英国生地の場合は基本的に本切羽にはしたくないそうです。(どうしても英国生地で本切羽にしたい場合は¥3,100)

ポケットはいずれの生地においてもノーマル、スラントは無料で対応頂けます。

ただし、パッチポケットは1個あたり¥500(大抵は2つなので¥1,000になるかと思いますが、胸ポケットまでパッチポケットにする場合は¥1,500です)になりますし、チェンジポケットは+¥2,000になります。

ベントはセンターベントやサイドベンツはもちろん、ノーベントも対応可能です。

裏地は総裏も背抜きも選ぶことができます。

裏地の素材自体は当然キュプラが標準ですが、もしオリジナルの裏地にしたい場合は+¥2,100、ブランド裏地は+¥7,350になります。

ボタンはナットが基本となり、本水牛のボタンの場合は¥7,200になるようです。(高級スーツに欠かせない仕様は大抵標準なのにここだけ惜しい・・・!)

納期はシグネイチャースーツで8週間、クラフツマンシップスーツで10~12週間となるようです。

銀座のみに店を構えるVESTA

VESTAは銀座にのみ店舗を構えていますが、そのクオリティの高さに対して敷居はそこまで高くなく、入りやすい雰囲気があります!


所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目20−17

・・・さて、ここまでご紹介してきたので、オーダーできる内容も、店舗の場所も分かったと思います。

とはいえ、いざ実店舗に足を運ぶとなんか違うと思っても「やっぱり止めた」とは言いづらいですよね。

まずはWeb上でちゃんと比較した方が良いと思い、あれ、知らなかった!?東京でパターンオーダーできるお店まとめに整理しておきました!

しっかり他店舗とも比較してから足を運べば、迷いも少なくなります。

オーダーに向けた事前準備

こちらはオプショナルですが、一流のビジネスパーソンとして、適切にスーツを着こなすための情報を以下にまとめましたので、ぜひご覧ください!

そもそも論理的に一流のスーツスタイルとは・・・
え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなし

身体に合ったスーツとは・・・
あなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとは

差がつくポイントは・・・
なぜあの人はカッコいいのか?差がつくスーツ・ジャケットのポイント

生地を選ぶ際のポイントや特徴は・・・
素材・柄からイギリス・イタリア生地まで!スーツ生地の特徴と違い

パンツの裾上げの対処法は・・・
知らないのに結局聞かれる…パンツの仕上げの種類と対処法

販売員と上手くやり取りを行う方法は・・・
うんちく不要!販売員の知識を「運用」したスーツ購入法とは?

スーツの着こなす上で最低限押さえるべきことは・・・
意外と知らない?スーツを着る上での基本

最近は仕立てのレベルの高いテーラーばかりご紹介していますが、VESTAも負けず劣らずの技術で勝負していますので、是非お試しあれ!

今後も、実際に私が袖を通した結果や、仕立てた結果、そして店員と話した経験などを、感覚論に終始せず論理と組み合わせて整理していきますので、少しでも興味を持っていただけたら、是非Feedlyの登録Twitterのフォローnoteの応援を宜しくお願いします!