(出典:https://www.navitime.co.jp)
一流企業や老舗が立ち並ぶ日本橋。そんな日本橋のシンボルのひとつが、この三越です。
日本橋三越本店は、三井高利の創業した呉服屋が前進です。
学生時代に学んだ日本史からピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、三井高利といえば、三井財閥でお馴染み三井家の家祖!
簡単に言うと三越が現在の三井グループの起源ということです。
そういった歴史ある老舗である為、やはり相応の格式高さがあります。
また前進が呉服屋なこともあり、生地の取り揃えも他の百貨店に比べて豊富です。
今回はそんな日本橋三越で購入できるスーツおよびシャツを既製品・オーダーともにご紹介していきたいと思います!
目次
日本橋三越で購入できるスーツ
まずはスーツについてです。
日本橋三越では、各ブランドのテナントで既製品/オーダー共に用意があるだけでなく、オーダーのエリアも別途用意されています。
そこで本記事では、大きく以下の4つ分けて、もう少し詳しくご紹介します。
ちなみに、オーダーの種類とそれぞれの違いについては、徹底解説!オーダースーツの基本と種類。おまけで嫌な店員実態も…!にまとめています。
各ブランドの既製品/パターンオーダー
日本橋三越は、百貨店あるあるブランドは勿論、他の百貨店ではあまり取り扱いのないブランドも取り扱っています。
本記事では、日本橋三越で購入できるブランドの一部をご紹介しますね。
ちなみに、オーダーにせよ、既製品にせよ、スーツを選ぶ上で必要なのはお金じゃなくてセンスでもなくて論理です。
え、まだセンスに頼ってるの?論理で再現できるスーツの着こなしで、その論理を紹介していますので、感性と流行に任せて残念スーツを購入しない様、ご注意ください!
また、より具体的に、残念スーツを避けるにはどのようなサイズが良いかをあなたはなぜ残念なスーツを購入してしまうのか?一流を作るスーツとはでご紹介していますので、こちらも併せてご覧頂けば心配はないでしょう。
ティモシーエベレスト ロンドン
(出典:http://timothyeverest.jp/ )
ブランド概要
英国サヴィル・ロウ伝説のテーラーTommy Nutter氏の下で4年間修行したTimothy Everest氏が創業したブランドです。
価格目安
既製品:¥79,000〜99,000
パターンオーダー:¥84,000〜185,000
主なハウスモデル
3種類(E3/E8/E9)
オーダー時の納期目安
3〜4週間
詳細
革新のテーラーを日本で!ティモシーエベレストロンドンのスーツ攻略
ダックス
(出典:https://daks-japan.com/news/3567/)
ブランド概要
2019年に創立125周年を迎えた英国王室御用達のブランド。ブランドの名に恥じない高級生地を使った高価なスーツを提供しています。
価格目安
既製品:¥140,000〜190,000
パターンオーダー:¥150,000〜200,000
主なハウスモデル
1種類
オーダー時の納期目安
3週間〜
詳細
創立125年!英国王室御用達DAKS(ダックス)のスーツ攻略
アクアスキュータム
(出典:https://aquascutum.jp/)
ブランド概要
トレンチコートの始祖と言われるイギリスの名門ブランド。テーラー起源のため、高品質なブリティッシュシルエットのスーツが購入できます。
価格目安
既製品:¥130,000〜240,000
パターンオーダー:¥140,000〜500,000
主なハウスモデル
2種類(スローニー/バッキンガム)
オーダー時の納期目安
4週間(既製ベース)/6週間(バンチブックベース)
詳細
トレンチコートの元祖!元王室御用達アクアスキュータムのスーツ攻略
ブルックスブラザーズ
(出典: http://www.brooksbrothers.co.jp/200th/ )
ブランド概要
伝統的なアメリカントラッドのBOXシルエットを守るアメリカを代表するブランドの一つ。体格の良い方でないと胸囲が足りないことも多く、いわゆるBOXシルエットではないモデルしか着れなくなってしまいます。
価格目安
既製品:¥89,000〜160,000
パターンオーダー:¥130,000〜200,000
主なハウスモデル
3種類(マディソンフィット/リージェントフィット/ミラノフィット)
オーダー時の納期目安
2週間〜/3週間〜(生地に応じて変動)
詳細
創立200年!歴代大統領も愛したブルックスブラザーズのスーツ攻略
J.プレス
(出典: https://www.jpress.jp/concept/ )
ブランド概要
伝統的なアメリカントラッドのBOXシルエットを守るアメリカを代表するブランドの一つ。比較的体格に恵まれない日本人でも、BOXシルエットのスーツをすっきりと着ることができます。
価格目安
既製品:¥69,000〜92,000
パターンオーダー:¥77,000〜141,000
主なハウスモデル
2種類(クラシック/オーセンティック)
オーダー時の納期目安
4週間
詳細
伝統と熟練に基づく品格あるスタイルを!J.プレスのスーツ攻略
ポールスチュアート
(出典: https://www.paulstuart.jp/ourstory/ )
ブランド概要
アメリカを代表するブランドですが、あからさまなBOXシルエットというわけではなく、ブリティッシュを基調としたシルエットとなっています。
価格目安
既製品:¥130,000〜170,000
パターンオーダー:¥160,000〜250,000
主なハウスモデル
3種類(イーストゲート/ウエストゲート/ヨーク)
オーダー時の納期目安
6週間
詳細
アメリカのサヴィルロウ!?ポールスチュアートのスーツ攻略
ダーバン
(出典:http://www.renown.com/brand/durban/ index.html)
ブランド概要
レナウンが誇る日本を代表するブランドのD’URBAN。どの職種の方でも着れるようなビジネスシーンを想定した商品展開となっています。
価格目安
既製品:¥59,000〜130,000
パターンオーダー:¥150,000〜250,000
主なハウスモデル
4種類(A/B/C/D)
オーダー時の納期目安
3週間(既製ベース)/4週間〜(バンチブックベース)
詳細
自社工場の宮崎ソーイングで担保した品質!ダーバンのスーツ攻略
五大陸
(出典:https://gotairiku1992.jp/kabuki-gotairiku/)
ブランド概要
オンワードが誇る日本を代表するブランドの五大陸。カタい職場も問題なく着ることができるオーソドックスなスーツを展開しています。
価格目安
既製品:¥63,000〜110,000
パターンオーダー:¥145,000〜165,000
主なハウスモデル
1〜2種類?(仕立てランクが2種類あり、それによって型紙が異なるかは不明)
オーダー時の納期目安
3週間〜
詳細
カタい職場も難なくこなす1着を!五大陸(ゴタイリク)のスーツ攻略
マッキントッシュ ロンドン
(出典: http://www.mackintosh-london.com/ )
ブランド概要
英国マッキントッシュとライセンス契約の下、日本の別ラインとして三陽商会が展開するブランド。ブリティッシュスタイルをベースに、45歳以上をターゲットとしています。
価格目安
既製品:¥110,000〜180,000
パターンオーダー:¥120,000〜160,000
主なハウスモデル
2種類(ニューブリッジ/オックスブリッジ)
オーダー時の納期目安
3〜4週間
詳細
変遷と事情がややこしい!笑 マッキントッシュロンドンのスーツ攻略
マッキントッシュ フィロソフィー
(出典: http://www.mackintosh-philosophy.com/men/trotter/ )
ブランド概要
こちらも同じく三陽商会が展開するブランドで、20〜30代をターゲットとしています。ウォッシャブル等のいわゆる機能性を唄ったセットアップがある程度でスーツの取り扱いは少ないです。
価格目安
既製品:¥54,000 (ジャケット¥36,000 / パンツ¥18,000)
(出典:https://www.crestbridge.jp/s/cb/ blacklabel/column/fashion/170630/)
ブランド概要
元々はバーバーリーの日本のセカンドラインとして三陽商会が展開しており、ライセンス契約終了後、再スタートする形で立ち上がったブランドです。全体的に細身のシルエットが多く、20〜30代がターゲットとなっています。
価格目安
既製品:¥78,000〜130,000
パターンオーダー:¥88,000〜140,000
主なハウスモデル
2種類(モダンコンフォート/スリムフィット)
詳細
旧バーバリー!?ブラックレーベル・クレストブリッジのスーツ攻略
ブランドに迷ったらアテンドサービスも
この他にもスーツを取り扱うブランドはありますので、是非実際の店舗でチェックしてみてください。
それぞれのブランドを吟味したく、本記事だけでは足りない!という方は、日本橋三越が提供しているパーソナルコーディネートサービスを使ってみても良いでしょう。
事前予約が必要にはなりますが、経験豊かなスタッフが、無料で全館横断でお買い物に同行してくれるんです。
正直ブランド間の違いやどれが自分に似合うかは分からないけれど、「買うぞ!」と心に決めている方は、ぜひ!
イージーオーダースーツ
さて、ここからはオーダー専門エリアのご紹介です。
2Fにある「メンズオーダーサロン」というエリアでは、先程までの各ブランドのパターンオーダーよりもさらに細かくオーダーを受けてもらえます。
体型補正まで加えたイージーオーダーとなる為、より自分の身体に合ったスーツを作ることができるでしょう。
隣接しているフルオーダーと比べ、生地はワンランク下のラインナップとなっており、最高級生地の最高級ラインでイージーオーダー!とはいかないようです。
とはいえ価格帯は7万台~13万弱の為、決して安物ではなくむしろ一般的には高級生地の部類ですので、心配はありません。
ハウスモデルは、古いものを含めると6~8種類あるそうです。
オプションとして追加料金が発生しがちなチェンジポケットや本切羽についてですが、チェンジポケットは無料で対応頂けるようです。本切羽については+¥3,000~¥5,000とのこと。
また、スリーピースにしたい場合、ベストはスーツ用に選んだ生地の30%の値段で作れます。
高級生地になればなるほど、スリーピースにするのは予算との相談になりそうですね。
納期は3週間とのことです。
スタイルオーダースーツ
スタイルオーダーと呼称するものの、作りとしてはイージーオーダーです。
こちらも「メンズオーダーサロン」で購入できます。
さてイージーオーダーと何が異なるのかというと、ハウスモデルです。
スタイルオーダーでは8種類程のモデルを取り扱っていますが、いずれも三越独自のモデルではなく、各ブランドのハウスモデルとなります。
生地についてはイージーオーダーと同じ生地からの選択となります。
価格については、17万台~30万台と大幅に上がります。
生地ブランドの実現したいデザインに近づけたい場合は、スタイルオーダーの方が、より理想に近いスーツができるでしょう。
カスタマイズ可能な箇所およびオプションとなる箇所、料金についてはイージーオーダーと同様です。
納期はイージーオーダーより少々長く、4週間とのことでした。
フルオーダースーツ
いよいよフルオーダーです。こちらも「メンズオーダーサロン」で購入できます。
フルオーダーは定型の型を用いるのではなく、全身の採寸によって自分専用のパターンを起こしてもらえる為、最大限自分に合ったスーツを作ることができます。
隣接するイージーオーダーと比べ、生地はワンランク上のラインナップとなっており、お手ごろな生地で完全に自分の身体に合わせたフルオーダー!とはいかないようです。
価格帯はなんと35万~であり、非常に高価な取り揃えとなっておりました。
生地を選んだ後は仕立て方を選び、それによっても値段は異なるようです。
オプション全般についてもこの仕立て方次第で、どの程度追加料金が発生するかが変わるそうです。
予算の天井ナシで最高のものを作りたい!という場合には、日本橋三越本店はその要望に応えてくれそうですね!
納期は仮縫い含め約6週間(40日)とのことで、しっかりと時間はかかります。
ここまでお値段をかけるのであれば、時間をかけて最高のスーツに仕上げてもらいましょう!
日本橋三越で購入できるワイシャツ
次にワイシャツについてです。
こちらも各ブランドのテナントで既製品が用意されているかと思いますが、本記事では百貨店としての既製品ワイシャツとフルオーダーワイシャツをご紹介します。
いずれを購入する際にも、ワイシャツは身体に合っていることが重要です。身体に合ったワイシャツを購入する上で考慮すべき点はぶっちゃけスーツより重要?ワイシャツの効果と購入法攻略にまとめていますので、併せてご覧ください!
既製品シャツ
既製品のワイシャツは2Fの「ワイシャツネクタイ」というエリアにて、透明なビニール袋の中にワイシャツが折りたたまれて並べられているという、いわゆるな形で売られています。
襟の形は記載されていない場合が多い為、購入したい形がある場合には販売員に伝えましょう。(見た限りでは、ボタンダウンとスナップダウンは記載されていました。)
襟の形と大まかなサイズを決めた後は、販売員に依頼して『お直し』を行いましょう。
これは既製品を買う場合は絶対に忘れてはいけません。
フルオーダーシャツ
フルオーダーシャツは2Fの「オーダーシャツサロン」というエリアにて、対応頂けます。
生地が本のように棚に並べられており、そこからお好きな生地を選んで作ることができます。
とはいえ、ブランドも色・柄も多岐に渡る為、初めて選ぶ際にはどれにすべきか悩ましいと思います。
生地を触るだけでは分からない、実際に仕立てて腕を通した経験で分かるような差はありますが、それでは再現性がないですよね。
こうなってくると対応してくださる販売員の腕を信じるしかなくなってしまいますが、¥15,000のラインあたりがビジネスで着る上では最も適しているとのことです。
というのも¥10,000程度では単糸が使われている為、肌触りがポリエステル混紡と大きくは変わらなくなります。
一方で¥20,000以上となると120番手の双糸が使われる為、日常使いにはデリケート過ぎてしまいます。
結果、100番手の双糸が用いられる¥15,000のラインがベストとのこと!
また、もし品揃えにあるのであれば、「Master Seed」の綿を使用しているものは着心地が良さに優れている為、オススメです。
Master Seedとは、東洋紡が米国ニューメキシコ州立大学と共同開発し、紡績から加工まで一貫生産している再高品位の綿です。
このMaster Seed使用の場合は
(出典:http://www.stc.toyobo.co.jp/wp2/ kona20170101/)
このようなマークがシャツの生地が入った袋に貼られています。
さらに、素材についてはシーアイランドコットン(海島綿)50%ぐらいだと、肌触りと使い勝手が両立されます。
こちらもシーアイランドコットンが100%になってしまうとデリケートになり過ぎてしまいます。
ちなみに日本橋三越では以下のような生地が取り扱われていました。(綿とポリエステル混紡の1万ちょっとの生地もありました)
日本橋三越本店では3万~5万弱の超高級シャツも多く取り扱っていましたので、最高級を試したい方はかなり選択肢を持って選ぶことができます。
生地を選んだら、デザインです。
どの生地を選ぶかによって選べる襟の形は異なるようですが、レギュラー、セミワイド、ワイド、ボタンダウン、ロング、ショート、ナロー、タブ、ピンホール、スタンド、ラウンド小丸、イタリアンカラー、オープンカラーとかなりのバリエーションを持って用意があるようでした。
前身頃はフレンチフロント(裏前仕立て)、プラケットフロント(表前仕立て)から選択することができます。
後ろ身頃はプリーツ無し、センターボックス、サイドプリーツあたりから選択することができます。
カフスは、小丸型、大丸型、角落型、ダブルカフス型、スクウェアあたりから選択することができます。
ポケットは無し、角落、丸底、三角、直角あたりから選択することができます。
デザインが決まったらサイズです。
ばっちり採寸の上、ご自身の身体に合った一枚を購入しましょう!
納期はだいたい4週間程度となるようです。
日本橋三越の所在地とアクセス
所在地:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目4−1
アクセス:銀座線・半蔵門線 「三越前」駅より徒歩1分
東西線 「日本橋」駅(C1出口)より徒歩5分
浅草線 「日本橋」駅より徒歩5分
JR新日本橋駅より徒歩7分
JR東京駅(日本橋口)より徒歩10分
ちなみに東京駅から行く場合は「無料巡回 バスメトロリンク日本橋」が、東京駅八重洲口のバス停(鉄鋼ビルディング)から出ているので、こちらを利用すると便利です。
(出典:http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/ nihonbashi/)
このようなルートでいくそうです。東京駅の駅舎が近代的な方=八重洲口です。八重洲側の改札を出たら、①でバスに乗りましょう。④で降りると三越の新館に着きます。
百貨店はスーツ購入の強い支えになってくれます。
殊、日本橋三越本店はその最高峰とも言えるでしょう。
自分を一流に高めてくれるスーツを与えてくれる百貨店は大切にしていきたいですね!